💡 この記事でわかること

  • 建機の輸出手続きを5つのブロックに分けた全体像
  • 自社で荷主になる場合と買取で済ませる場合の違い
  • 該非判定と仕向地の年式・排ガス規制の確認手順
  • RORO船とコンテナ船の選び方と実質コストの比べ方
  • B/Lの渡し方と入金条件を紐づける代金回収の型

「油圧ショベルを1台、海外に出したい」。そう相談されて、最初に手が止まるのが手続きの順番です。

結論から言います。やることは5つのブロックしかありません。中古車の輸出をやっている社長なら、通関と船積書類の流れは半分くらい同じに感じるはずです。

違うのはサイズ、分解の手間、そして1台あたりの金額の大きさ。ここが重いぶん、段取りを1つ飛ばしたときの損も大きくなります。

この記事では、売り方の決め方から規制の確認、輸送方法の選択、書類、通関、入金条件までを順番に並べます。多くのページが触れていない「自社が荷主になるかどうか」の分岐から入ります。

建機の輸出手続き、全体像を先に押さえてください

工程を細かく並べる前に、大きな箱を5つ作ってください。いま自分がどの箱の作業をしているのか分かれば、途中で迷子になりません。

手続きは5つのブロックに分けると迷わない

  1. 売り方の形を決める(自社)…自社名義で輸出するか、国内の輸出業者に買い取ってもらうか。ここで残り4ブロックの作業量が決まります。
  2. 規制の確認(自社+メーカー+通関業者)…該非判定と、仕向地側の輸入条件の両方を見ます。
  3. 輸送手配(フォワーダー・船社+自社)…RORO船かコンテナ船かを決め、ブッキングとヤード搬入を段取りします。
  4. 書類と輸出通関(インボイスとパッキングリストは自社、輸出申告書は通関業者)…申告が通って、はじめて船に載ります。
  5. 入金(自社とバイヤー)…B/L(船荷証券)をいつ渡すかまで含めて条件を決めます。

この順番を入れ替えると、だいたい事故ります。輸送方法が決まっていないのにバイヤーへ見積りを出す、規制を確認しないまま買い付ける。初めての方がいちばんやる失敗は、この2つです。

輸送方法を決める前に出した見積りは、運賃の読み違いがそのまま赤字になります。コンテナに収まるつもりだった機械が寸法で入らず、RORO船に振り替えた瞬間に採算が崩れる。よくある話です。

自社でやる部分と、任せられる部分の線引き

輸出は一人でやる仕事ではありません。誰に何を投げられるかを最初に押さえておくと、見積りの精度も段取りの速さも変わります。

担当主にやること自社が持つべき責任
荷主(自社)インボイス・パッキングリスト作成、機械情報の確定、入金管理記載内容の正確さ、代金回収
通関業者輸出申告書の作成・提出、HSコードの助言申告内容の元データは自社が渡す
フォワーダー・船社ブッキング、ヤード手配、B/L発行締切(カット日)に間に合わせるのは自社
バイヤー揚げ地の通関、現地の登録・輸入税現地手続きの可否だけは事前に確認

中古車との違いは荷姿です。ブルドーザーのような自走機はヤードでの取り回しが前提、ミニ油圧ショベルはアームを外してコンテナに入ります。つまり機械のサイズが、書類より先に手続きの形を決めます。

ヤードに並べられた中古の油圧ショベルとミニショベル
寸法と重量は実測が基本。カタログ値のまま申告して積めなかった例が多い

乗用車や商用車も含めた輸出全体の流れから押さえたい方は、中古車輸出ビジネス完全ガイドと合わせて読むと位置関係がつかめます。建機はその応用編、と考えてもらって構いません。

「この重機、そもそも海外で売れるのか」という当たりを付けたい段階でも問題ありません。海外販売を検討中の方は、気軽に声をかけてください。在庫車両の輸出可能性の診断もお手伝いしています。

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ここから、5つのブロックを順番に開けていきます。

最初の分岐はここです。自社で輸出するか、買い取ってもらうか

自社が荷主(シッパー)になる場合に増える作業

自社名義で輸出すると、先ほどの5ブロックが全部自社の仕事になります。船腹の確保、通関書類の作成、そして代金回収まで。

手間は増えますが、利益は残ります。国内の輸出業者に卸すより、海外のバイヤーへ直接売ったほうが単価が上がるからです。

一方で、積み残しや未回収のリスクも自社に来ます。1台の単価が大きい重機ほど、この重さは無視できません。

ありがちな展開はこうです。前金の割合を低く設定したまま船積みし、揚げ地に着いた頃に「この値段では引き取れない」と言われる。乗用車1台なら飲み込める話でも、建機だと月の利益がまとめて消えます。

買取で国内取引として完結させる場合

国内の輸出業者に買い取ってもらえば、引き渡した時点で終わりです。通関も船積みも相手の仕事になります。

在庫を早く現金化したいとき、あるいは初めて扱う機種で相場が読めないときは、この形が現実的です。長期在庫の処分なら、まずここから始めても構いません。

提示額がどう組まれているのか、国内相場とどこで差が開くのかは、輸出買取の価格差と業者の選び方で整理しています。値段の出方を知っていると、卸すか自分で出すかの判断が速くなります。

判断の目安はシンプルで、月に何台動かすかです。年に1〜2台なら手離れ優先、継続して出すなら自社輸出に寄せたほうが利益率は改善します。粗利と資金が寝る期間を同じ尺度で並べる考え方は、中古車ビジネスの収益構造の比べ方が参考になります。

消費税の扱いが変わるのを見落とさないでください

ここが抜けている社長、かなり多いです。自社が輸出者になる取引は輸出免税の対象になり、仕入れにかかった消費税について消費税還付の話が出てきます。

ただし、免税として扱うには輸出したことを証明する書類(輸出許可通知書や船積書類など)を、定められた期間そろえて保管しておく必要があります。書類が揃っていなければ、その主張は通りません。

実務で崩れるのは、保管そのものより「誰が集めるか」を決めていないケースです。通関業者から届いた許可通知書を案件ごとのフォルダに入れる担当を1人決めておく。それだけで、あとから探し回る時間がなくなります。

国内で買い取ってもらう形なら、ただの国内取引です。還付という論点そのものが発生しません。どちらの形を取るかで経理の動きまで変わる、と覚えておいてください。

規制の確認を飛ばすと危険です。該非判定と仕向地の輸入条件

該非判定と安全保障貿易管理の位置づけ

「建機だから輸出許可は要らない」。この理屈で進めるのが、いちばん危ない道です。必要かどうかを決めるのは機械の種類ではなく、該非判定という手続きです。

安全保障貿易管理には、仕様で線を引くリスト規制と、用途や需要者で引っかかるキャッチオール規制があります。一般的な油圧ショベルやブルドーザーはリスト規制に当たらないことが多いものの、確認した記録を残すことに意味があります。

実務としては、メーカーの判定書を取るか、通関業者に型式と仕向地を伝えて相談する。仕向先の国や相手先によっては、そこで初めて赤信号が点くこともあります。

判定書は型式ごとにファイルしておくと、次に同じ機種を扱うときに一から調べ直さずに済みます。扱う機種が増えるほど、この蓄積が段取りの速さになって返ってきます。

仕向地側の年式・排ガス・事前申告の壁

日本側をクリアしても、相手国で止まれば意味がありません。中古建機の輸出でよくあるのが、年式規制と排ガス基準、それに船積み前検査や事前通告の制度です。

これらは国ごとにまったく違います。年数も検査機関も申告のタイミングも違うので、「他の国ではこうだった」を持ち込まないでください。

確認の順番は、まずバイヤーに現地の条件を書面で出してもらう。そのうえで自社でも制度名を調べます。国別の輸入制度はJETROが公開している国別の貿易情報でも当たれますし、この二重チェックで積み戻しの大半は防げます。

積み戻しになると、運賃は往復で乗ります。機械は数週間海の上にいて、その間の資金は完全に寝たまま。書面1枚の確認を省いた代償が、これです。

アタッチメントや部品を一緒に積むときの注意

バケットやブレーカー、予備の履帯を同梱するケースは多いですよね。ここで雑になると申告が崩れます。

本体とアタッチメントは、インボイスとパッキングリストで分けて書くのが基本です。HSコードが別になることもあるため、通関業者に品目を伝えて確認しておきます。

もう一点、ナンバーが付いている機械です。公道を走れる登録のある車両は、輸出の前に登録の抹消手続きが必要になります。自社の在庫にナンバーが付いているかどうかは、買い付けの段階で見ておいてください。

抹消で引っかかりやすいのが所有者の欄です。名義が自社になっていない車両は、委任状の壁でそのまま止まります。この構造は所有権留保が残る車の見分け方で詳しく書いているので、仕入れの場で使ってください。

RORO船とコンテナ船、選び方で実質コストが変わります

運賃だけを並べて安いほうを選ぶと、たいてい後で高くつきます。分解の工賃、破損や盗難のリスク、揚げ地の設備まで含めて比べてください。

比較項目RORO船コンテナ船
運賃の考え方容積・台数ベースコンテナ1本単位(混載も可)
分解・梱包の手間基本は自走で積むため少ないアーム等の分解と固縛、バンニングが必要
破損・盗難リスク露天に近く、付属品の抜き取り事例がある密閉されるため比較的抑えやすい
向く機種大型の油圧ショベル、ブルドーザー、自走できる重機ミニ油圧ショベル、小型機、部品同梱
揚げ地の設備RORO船が着岸できる港に限られるコンテナ扱いのある港なら広く対応

自走できる大型機はRORO船が現実的

分解できない、あるいは分解したら現地で組めない。そういう大型機はRORO船一択になります。

ただし揚げ地の港がRORO船を受けられるかは別問題です。バイヤーの指定港が対応していないと、近隣港に振って陸送が増えます。重機の陸送費は乗用車とは桁が違うので、この振り替えだけで利益が飛ぶこともあります。

アフリカ向けのように、現地で土木や採石にそのまま投入される仕向地では、自走で下ろせる大型機が好まれる傾向があります。到着後すぐ動かせるかどうかが、バイヤーの値付けに直結するからです。

小型機とミニ油圧ショベルはコンテナで単価を下げる

小型機はコンテナに複数台まとめられます。1台あたりの運賃を落とせるのはこちらです。

混載で空きを埋めるか、埋まるまで待つか。ここは在庫回転との勝負で、待った日数だけ入金も後ろへずれます。日数を稼ぐために1本を単独で出すのか、単価を取りにいって待つのか。先に決めておいてください。

東南アジア向けは、造園や小規模工事で使えるミニショベルの引きが強い地域です。小型機を数台まとめて1本に入れる形が組みやすく、コンテナ扱いの港が多いぶん揚げ地の選択肢も広く取れます。

分解・梱包・バンニングにかかる手間をコストに入れる

アームを外して寝かせる、ブレードを外す、ガラスを養生する。この作業は工賃と時間がかかりますし、外した部品の管理も発生します。

外した部品は必ずパッキングリストに載せ、コンテナ内で固縛します。転がった鉄の塊が本体を叩けば、到着時点でクレームです。ピンが1本足りないだけでも、現地では組み立てが止まります。

見積りを作るときは、運賃+分解梱包+ヤード内作業+陸送を一本にして考えてください。ここを分けて眺めていると、利益が出ているつもりで赤になります。

必要書類はこの5点から。誰が作るかまで押さえてください

  • インボイス|作成:自社|輸出通関とバイヤー側通関で使用。金額・型式・年式・シリアルを記載
  • パッキングリスト|作成:自社|積み付け内容の証明。分解部品や付属品もここに書く
  • 輸出申告書|作成:通関業者(自社データが元)|税関へ提出。許可が出て船積み可能に
  • B/L(船荷証券)|作成:船社・フォワーダー|貨物引き取りの権利証。バイヤーへ渡す
  • 保険証券・原産地証明|作成:保険会社・商工会議所等|条件や仕向地によって必要

インボイスとパッキングリストは自社で作る書類

この2枚は通関業者が作ってくれるものではありません。中身を知っているのは荷主だけだからです。

型式、年式、シリアル番号。この3つが現物と1文字でも違えば、揚げ地で止まります。写真を撮るときに銘板も撮っておくと、後で照合できます。

銘板が汚れていて読めない、塗装で潰れている。中古建機ではよくあります。読めないまま「たぶんこれ」で書くのが最悪の選択です。拭いて撮り直すか、別の打刻を探してください。

B/Lは現物を動かす権利の書類

B/L(船荷証券)は、ただの明細ではありません。これを持っている人が貨物を引き取れる、権利の紙です。

だからこそ、渡すタイミングが入金条件と直結します。詳しくは後の章で書きます。

原産地証明や保険証券が要るケース

仕向地の関税や輸入通関の都合で、原産地証明を求められることがあります。バイヤーから言われてから動くと間に合わないので、条件確認のときに聞いておきます。

海上保険は、インコタームズでCIFを取るなら自社の手配です。FOBなら原則バイヤー側ですが、無保険のまま積まれるのが気になるなら、そこも話し合っておいてください。単価の大きい建機で保険が無いと、一度の事故で取引そのものが吹き飛びます。

茶谷's POINT 私がインボイスで必ず突き合わせるのは型式・年式・シリアルの3点。コーションプレートの写真も見ておくとベターです。1文字違うだけで揚げ地で止まります。加盟店さんには、申告は通関業者に任せ機械の情報だけは自分で持つとお伝えしています。
茶谷's POINT

出港日から逆算する。通関と日程の組み方

ブッキングから書類締切までの逆算

段取りは出港日から逆に引きます。船社が定める書類締切と貨物搬入締切(カット日)は出港より前に置かれていて、航路や船社で日数が違います。

だから最初にやるのは、ブッキングのときに「書類カットと搬入カットは何日か」を確認すること。ここを聞かずに動くと、分解が終わった頃には締切が過ぎています。

コンテナの前に置かれたミニ油圧ショベルと取り外したアーム
分解の日程は搬入カット日から逆に引く。当日仕上げは間に合わない前提で組む

ヤード搬入と輸出申告のタイミング

流れはこうです。ブッキング→分解・梱包→ヤード搬入→輸出申告→許可→船積み。輸出通関は、貨物が所定の場所に入ってから進むのが基本です。

インボイスとパッキングリストは、搬入より前に通関業者へ渡しておきます。修正が入る前提で、締切の前日ではなく数日前に出すと事故が減ります。

積めなかったときに何が起きるか

積み残しは運賃の問題では済みません。次の船まで待てば着荷は週単位でずれ、そのぶん入金も遅れます。

現場で多いのは3パターン。ヤードで寸法・重量が合わず積めない、書類の記載が現物と違って通らない、揚げ地でバイヤーが受け取りを渋る。

手前で防げる確認は決まっています。実測した寸法と重量、銘板の写真、バイヤーからの現地条件の書面。この3つが揃っていれば、大半は起きません。

代金回収の条件を、書類の渡し方と紐づけてください

前金・残金の分け方の考え方

建機は1台の単価が大きい商材です。1件飛ぶだけで、その月の利益がまるごと消えます。

だから入金条件は、手続きの話と同じ重さで詰めてください。前金を入れてもらい、残金は船積み後というのが一般的な形です。前金の割合は、相手との取引回数と機械の金額で決めます。

台数の小さい商材で回収の型を先に作っておくのも手です。1台あたりの採算と入金の組み方は軽トラ1台の採算と入金の段取りにまとめてあるので、練習台として読んでみてください。

船積書類を渡すタイミングで守る

構造を理解すれば簡単な話です。B/Lの原本が相手に渡れば、相手は貨物を引き取れます。つまり残金の前に原本を送ると、こちらの手札がなくなります。

実務では、残金の着金を確認してから原本を送る、あるいは銀行経由で引き渡す形を取ります。B/Lの原本を動かすタイミングは、必ず着金確認とセットにしてください。

写しを先に送るのは構いません。現地の輸入手続きの準備に使いたい、という要望はよくあります。ただし原本と写しの違いは、社内の誰が対応しても混同しないようにしておいてください。

L/Cという選択肢と、その重さ

金額が大きい取引ではL/C(信用状)という手もあります。銀行が間に入るぶん安心感はありますが、書類の記載が条件と1文字違うだけで支払いが止まります。

手数料も事務負担もかかるので、初回から無理に使う必要はありません。前金の比率を上げるほうが現実的なこともあります。

あわせて、インコタームズをどれにするかも先に決めます。FOBなら本船に積むまでが自社負担、CIFなら運賃と海上保険まで自社持ち。見積りの内訳がどこで切れるのかを、バイヤーと同じ理解にしておいてください。

ここまでの条件設計を一人で組むのが不安なら、海外販売の窓口づくりから相談してもらって構いません。掲載を希望する販売店さんからのお問い合わせも受け付けています。

中古車輸出の無料相談|UCARWORLD BIZ

最後に、よく聞かれる質問をまとめておきます。

よくある質問

建機の輸出に経済産業省の許可は必要ですか

一般的な油圧ショベルやブルドーザーは、リスト規制に当たらないことが多いです。ただし「建機だから不要」という理屈で判断してはいけません。

決めるのは該非判定です。仕様や仕向地、需要者によってはキャッチオール規制で輸出許可が必要になるため、メーカーの判定書を取るか通関業者に確認してから進めてください。

通関業者に全部任せてしまってよいのでしょうか

輸出申告書の作成と提出は任せられます。ただしインボイスの金額・型式・年式・シリアルを作るのは荷主です。

記載が違っていた場合、責任は荷主に残ります。申告は任せる、機械の情報は自分で持つ。この線引きを崩さないことです。

RORO船とコンテナ船、どちらが安く済みますか

運賃だけなら、機械のサイズと台数で変わるとしか言えません。比べるべきは、分解・梱包の工賃、混載で空きを埋められるか、揚げ地に受け入れ設備があるかまで足した金額です。

ざっくりした判断軸としては、小型機はコンテナ船、自走できる大型機はRORO船。ここから詰めていくと外しにくくなります。

消費税の還付手続きは自分でやるものですか

自社が輸出者になる場合は、輸出免税の適用と、それを証明する書類の保管が自社の仕事になります。書類が揃っていなければ主張できません。

国内で買い取ってもらう形なら国内取引で完結するので、消費税還付の論点自体が出てきません。どちらの売り方を選ぶかで変わる部分です。

バイヤーからの入金が船積み後になると言われました

船積み後の残金自体は珍しくありません。問題は、船積書類を先に渡してしまうことです。

B/Lの原本が相手に渡れば現物を押さえられます。着金確認と原本の引き渡しを必ず紐づける、金額が大きければL/Cも選択肢に入れる。この2点で守ってください。

UCARWORLDが選ばれる理由

ここまで手続きを書いてきましたが、正直なところ、いちばん難しいのは書類でも通関でもありません。「その建機を、いくらで、どの国の誰が買うのか」です。買い手が見つからなければ、該非判定もRORO船もパッキングリストも出番がありません。

私はトレードカービュー(現TCV)の立ち上げに関わり、その後、自分の中古車輸出会社を創業して豊田通商グループへM&Aするまで、現場で船積みと入金回収をやってきました。越境ECの経験もあわせて、1,000社以上の販売店さんの海外販売を見てきています。

書類の記載違いで止まった話も、B/Lを先に渡して代金を取り損ねた話も、数えきれないほど聞いてきました。だからこの記事では、手続きの順番と入金条件をセットで書いています。

UCARWORLDは、日本の販売店が世界100か国以上のバイヤーへ直接売れるマーケットプレイスです。加盟している販売店さんは、乗用車だけでなく商用車・トラック・建機の販売にも対応できます。国内では動きの鈍い重機や長期在庫が、海外では普通に指名で買われることがあります。

海外販売を考えている方は、気軽に相談してください。掲載を希望する販売店さんからのお問い合わせも受けていますし、「この在庫、海外で売れるのか」という輸出可能性の診断もお手伝いしています。手続きを覚える前に、まず売り先を作るところから一緒に始めましょう。