💡 この記事でわかること

  • 豪州とNZで中古車の受け皿の広さが違う理由
  • 小型商用車4区分ごとに動く国と用途の違い
  • NZ向けで仕入れ前に必ず見る3つの関門
  • 為替・運賃・ヤードで利益が削られる仕組み
  • 規制変更に備えた第二の出口の作り方

「オセアニア向け」でひとくくりにして仕入れた在庫が、片方の国には入って、もう片方には入らなかった。この失敗、実はけっこう起きています。オーストラリアとニュージーランドの小型商用車市場は、右ハンドルという共通点があるだけで、中身はまったく別の市場です。

この記事では、両国の市場構造の違いと、日本の販売店が中古車輸出でどこを狙えばいいのかを、仕入れ基準のレベルまで落として書きます。輸出の全体像そのものを先に押さえたい社長は、中古車輸出ビジネス完全ガイドと合わせて読んでもらうと話がつながります。

先に結論を言います。中古の小型商用車で手堅く回すならニュージーランド、オーストラリアは中古で入る枠が限られるので勝ち筋を選んで攻める。この前提を持たずに動くと、在庫が動かないまま資金だけ寝ます。小型商用車は一台の利幅がそこまで厚くない商材です。寝かせた日数がそのまま利益を削ります。

まず押さえてほしい、豪州とNZは同じ市場ではありません

国内生産がほぼ無く、車はほぼ全量が輸入

両国の共通点はここです。乗用車の量産工場が国内にほぼ無く、走っている車は基本的に輸入車。トラックもバスも小型商用車も、外から入ってきたものです。

これ、輸出をやる側からすると相当な追い風なんです。国内メーカーを守るための「国産優先」という発想が、そもそも成立しない市場だからです。日本車シェアが高い理由も、単に品質だけの話ではなく、この構造が土台にあります。

もう一つ、地味ですが効いてくる話があります。輸入車前提の市場では、整備工場も部品商も輸入車を触るのが日常です。日本車の部品が現地に回っている、直せる工場がある、中古車として買っても使い続けられる。買い手が最後に気にするのはここです。「その車、うちの街で直せるのか」に答えが用意されている国と、そうでない国では、同じ車でも売れ方が変わります。

右ハンドル・左側通行という日本車の追い風

オーストラリアもニュージーランドも、日本と同じ右ハンドル・左側通行。右側通行の国に日本の中古車を持っていこうとすると、そこで一発で終わります。左側通行圏だというだけで、日本の在庫がそのまま商品になる。ハンドル位置を変える改造費や、改造したことによる評価の下落を計算に入れなくていいのは、それ自体が利益です。

しかもメーカー側も、この地域向けには右ハンドル前提で車を作っています。シフト操作の感覚、未舗装路を走る前提のサスペンション設定、そういう現地仕様の開発が普通に行われている市場です。つまり「右ハンドルの商用車を探している人」が常時いる。需要の質が安定しているという意味で、これは大きい。

中古比率がまるで違う

ここが本題です。ニュージーランドは中古輸入車が市場のかなりの部分を占めてきた国で、街を走っている車の中に日本から来た中古車が普通に混ざっています。中古車ディーラーの層も厚い。日本の在庫を「そのまま売れる商品」として扱える相手が、はじめから存在している市場です。

一方でオーストラリアは、長く新車販売を優先する政策が続いてきました。中古車を海外から自由に入れる市場ではない、と考えたほうが実務では安全です。同じ右ハンドル圏なのに、中古の受け皿の広さが全然違うわけです。ざっくり言えば、豪州は新車のショールーム、NZは中古の売り場。イメージとしてはこれくらい違います。

比較項目オーストラリアニュージーランド
輸入構造ほぼ全量輸入・新車中心ほぼ全量輸入・中古の比率が高い
中古の入りやすさ枠が限られる受け皿が広い
規制の効き方中古輸入そのものの入口が狭い入るが年式・状態の審査が関門
人気の車型ピックアップ(ユート)が中心バン・小型トラック・軽も動く

この表の右列と左列を混ぜて考えた瞬間に、事故が起きます。「オセアニア」という一語で在庫を積むのをやめて、国単位で仕入れ基準を分けてください。海外販売をこれから始める段階の方も、どの国から入るかの相談から受け付けています。在庫車両の輸出可能性の診断もやっていますので、気軽に声をかけてください。

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小型商用車って、あの国では何が売れているのか

小型商用車(LCV)という言葉、日本だとあまり日常的に使いませんよね。海外の市場データでは独立したセグメントとして扱われていて、ざっくり4区分で考えると整理しやすいです。

  • ピックアップトラック(現地ではユートと呼ばれる荷台付き車)
  • 商用バン(ハイルーフの箱型バン、乗用ベースの小型バン)
  • 小型トラック(車両総重量の小さいキャブオーバー系)
  • 軽トラック・軽バン(日本の軽規格)

この4つは、売れる国も、買う人も、見られるポイントも違います。「商用車」でまとめて考えないほうがいいです。

ピックアップが生活と仕事の主役

オーストラリアの販売ランキングを見ると、上位に4ドアのピックアップが常に顔を出します。建設現場の職人が乗り、農場で走り、週末は家族を乗せて出かける。仕事の道具と生活の車が同じ一台という文化なんです。日本で言えば、営業車とファミリーカーを1台で兼ねている状態です。

だから求められる装備がはっきりしています。ディーゼルの4WD、荷台に人と道具が載る4ドア、牽引できること。積載量と牽引能力の数字を、現地のバイヤーは意外なほど細かく見てきます。「トレーラーを引けるのか」は、彼らにとって仕事が取れるかどうかの話なので当然です。

ボディカラーは白が圧倒的に強い。フリート(社用車のまとまった台数)で入れる会社が白を好むからです。ロゴを貼る前提だと白がいちばん扱いやすく、傷の補修も安く済む。国内の相場では「白は無難だけど平凡」という扱いになりがちですが、輸出では逆です。派手な色は個人ユースにしか刺さらず、まとめ買いの相手には話が通りません。

白いピックアップトラックの荷台のクローズアップ

写真を撮るときも、荷台の底、あおりの内側、牽引フックまわりは必ず入れてください。バイヤーが最初に確認したがるのはそこです。ここを撮っていない出品は、質問のやり取りが増えて、そのぶん商談が遅くなります。

商用バンと小型トラックの使われ方

配送、設備工事、清掃、移動販売。ここはバンと小型トラックの領域です。都市部の物流が伸びれば伸びるほど、荷室が広くて維持費の安い小型商用車の需要は落ちません。個人事業主が1台目に買うのも、たいていこの層です。

仕入れる側として押さえたいのは、「装備が薄いほうが売りやすい場合がある」という点。革シートや大型モニターは商用ユーザーにとって値段が上がる理由にしかならないことがあります。壊れたときの修理代も上がりますから、むしろ嫌われることもある。

逆に評価されるのは、荷室の床の状態、内張りの破れの有無、後席を畳んだときの実用性。ここが汚い車は、写真の段階で問い合わせが減ります。国内の下取りでは荷室の汚れを気にせず値段を付けますが、輸出では荷室こそが商品説明の主役です。床のベコベコ、棚を外した跡のビス穴、荷締めフックの欠品。この3つは撮る前に手を入れておくと、値段が変わります。

軽トラ・軽バンの立ち位置は知ってますか?

軽規格は日本にしか無いカテゴリーです。だから海外では「小さくて安くて壊れにくい謎の便利な車」として受け取られます。比較対象がないので、値段の基準も現地のバイヤー側にあまりありません。

農場の中の移動、果樹園やブドウ畑の作業、小規模事業の配送。舗装路を長距離走る用途ではなく、敷地内や近距離で使う道具として支持される傾向があります。右ハンドルで小回りが利き、部品も比較的手に入りやすい。軽トラックの輸出という切り口は、乗用車前提の輸出業者があまり触ってこなかった領域でもあります。

ただし、公道走行の可否や登録の扱いは国と地域で違います。ここは「売れるはず」で見切り発車しないこと。買い手側が現地登録の見通しを持っているかを、必ず先に確認してください。ここを確認せずに数台まとめて出して、現地で登録できず塩漬けになると、次の取引そのものが飛びます。信用商売ですから、そこが一番痛いです。

ニュージーランド市場、仕入れのポイントはここです

中古が回る市場だから商用車も動く

ニュージーランドは中古車が普通に流通している国なので、商用車も中古で買うのが当たり前です。個人事業主や小さな工務店が、新車ではなく5年落ち・7年落ちの日本車を買って使う。この層が厚いことが、日本の販売店にとってのチャンスです。

動きやすいのは、走行距離が読める国内ワンオーナーの商用バン、荷台の状態が良い小型トラック、そして4WDのピックアップ。整備記録簿が残っている車は、それだけで説明が楽になります。

逆に売りづらいのは、装備が特殊で修理のあてが無い車、改造されているダンプ架装、事故の修理跡が大きい車です。架装車は「使えるなら高い」「使えないならゼロ円」に近い商材なので、判断できないなら手を出さないほうが無難です。商用車を初めて輸出に回すなら、手続きの全体像を商用車の輸出ビジネスの始め方と必要書類の解説記事で先に押さえておくと、この先の話が具体的に読めます。

年式・大型車・ダメージ判定という関門

ニュージーランド向けの輸入規制の話を、時間順に並べます。ここを甘く見たら損します。

仕入れ前:年式の条件、車両総重量による扱いの違い、そしてオークション票の「ダメージあり」の判定。この3つを、その車を落とす前に確認します。オークション票に修復歴や水害の記載があると、現地の検査で落ちるリスクが上がります。安く見えた車が安い理由は、たいていここに書いてあります。

落札後:出港前の検疫(土や植物片の付着チェック)に備えて洗車。荷台やタイヤハウスの泥は落とします。商用車は下回りが汚れているのが当たり前なので、乗用車より手間がかかります。農業や土木で使われていた車は、荷台の隙間に土と枯草が固まって残っています。ここを見落とすと、現地で止められて洗い直し、その費用と日数が全部こちら側に乗ってきます。

船積み前:必要書類の整備と、輸送手配。ここで書類の名義がずれていると、船に載る日が数週間後ろにずれます。抹消のタイミング、リース物件の所有者名義、社名変更後の登記。この3つは事故が多いところです。国ごとの輸入制度の考え方を確認したいときは、JETROが公開している各国の貿易・投資関連の情報にも目を通しておくと、買い手の言っていることの裏を取りやすくなります。

走行距離と装備、どこまで許容されるか

「高走行=売れない」という国内の固定観念は、いったん捨ててください。商用車は走っているのが前提なので、距離そのものより整備の証拠と機械的な状態を見られます。エンジンとミッションが健康で、荷室が使える状態なら商品になります。

ただし、規制で落ちると話が別です。仮に仕入れ値40万円の車が船に載せられなくなったら、国内で売り直すしかありません。そのとき業販で30万円台前半なら、1台で10万円近く消えます。運賃を先払いしていればさらに乗ります。

だから社内で「この条件に当たる車は入札しない」というチェックリストを作って、担当者が誰でも同じ判断をできる状態にしておく。属人化させると、必ずどこかで抜けます。社長の頭の中にしかない基準は、社長が出張に出た週に破られます。

茶谷's POINT NZ向けでは、年式・車両総重量・オークション票のダメージ判定を、入札前のチェック項目として統一しておきたいところです。加えて、売値から運賃・国内輸送・検査・手数料を引いた残額も仕入れ時に必ず計算する。判断を担当者の感覚に任せないだけで、仕入れミスはかなり減らせます。
茶谷's POINT

オーストラリア市場、ここを間違えると危険です

新車優先の政策が長い市場で何が起きているか

オーストラリアは新車中心という言葉のとおり、この国は新車販売が市場の主役です。海外の中古車を無条件に入れられる市場ではありません。ここを理解しないまま「オセアニアは右ハンドルだから行ける」と在庫を積むと、出口が見つからずに止まります。

新車が主役ということは、ディーラー網も整備網も新車前提で組まれているという意味です。中古で入れた車の部品や整備の受け皿を、買い手が自分で持っているかどうかが成否を分けます。現地で「その型は扱っていない」と言われた瞬間、車は資産から荷物に変わります。

中古で狙える範囲はどこまでか

実務的に現実味があるのは、次のような方向です。

  • 一定の年数を経た旧車・クラシック領域の扱い
  • 一般の乗用車では代替できない特殊車・作業車の領域
  • 現地で新車が用意されていないタイプの商用車・トラック・建機

つまり「新車と正面からぶつからない車」を探す発想です。乗用の小型商用車で勝負するより、商用車・トラック領域に振ったほうが話が進みやすい。制度の条件は変わることがあるので、必ずその時点の輸入条件を買い手側と一緒に確認してから仕入れてください。ここは「前回入ったから今回も入る」が通じない世界です。

欧米・韓国・中国ブランドとの競合

日本車シェアは今も強いですが、ピックアップやバンの領域には韓国系、そして中国系のブランドが安い価格帯で入ってきています。装備を盛った新車が、日本車の中古と近い予算で買えてしまう場面も出てきました。買い手からすれば、当然そちらも比較対象になります。

ここで日本車が勝てるのは、価格ではなく「壊れにくさの実績」と「部品が手に入る安心感」です。営業トークで言うと、耐久性と再販価値。この2点を写真と整備記録で証明できる在庫が、いちばん強い。値段で並ばれたときに、勝負を値段に持ち込まないための材料を用意しておく、という話です。

電動化の話、中古商用車にはどう効いてくるか

豪州で商用EVが伸びている背景

配送業のフリート更新、都市部の排ガス規制の流れ、燃料費。この3つで電気商用車の導入が進んでいます。調査会社の予測でも商用車の電動化は伸びる方向で語られますが、ここに注意点があります。

その数字はほぼ新車前提です。 中古EV商用車の市場を示したものではありません。ここを読み違えると、「EVの時代だからEVを仕入れよう」という判断ミスにつながります。市場が伸びているという話と、中古で値が付くという話は別です。

中古EV商用車が読みにくい理由

理由は2つ。まずバッテリー劣化の評価が難しいこと。同じ年式・同じ距離でも、充電の癖で残存容量は変わります。売り手も買い手も価格の根拠を持ちにくい。値段の説明ができない商材は、商談が長引くか、買い叩かれるかのどちらかです。

もう一つは充電インフラの差です。都市部と地方で環境がまるで違い、長距離を走る用途では現地の受け入れが進みません。ここが揃わない状態で中古EVを積むのは、まだ賭けに近いと思っています。

当面はディーゼル中古が主戦場という現実

実需で回っているのは、依然としてディーゼルの小型商用車です。整備できる工場があり、部品も出て、燃料も全国どこでも入る。この安心感が商用ユーザーの購買理由そのものです。仕事で使う道具に、実験の余地は求められません。

とはいえ、フリートが入れ替わるタイミングで中古の電気商用車がまとまって市場に出てくる可能性はあります。そのときに評価軸を持っている会社が先に動ける。今のうちに、バッテリー状態をどう説明するかだけ考えておくと差がつきます。

利益はここで削られます|為替・運賃・ヤードの現実

円安・円高で仕入れ上限が動く

海外向けの売値は外貨で決まります。円安なら日本車は現地で安く見え、円高なら一気に高く見える。つまり同じ車でも、為替で仕入れ上限が上下します。

危ないのは、円安局面の相場感覚で仕入れ、船積みまでに円高に振れるパターン。1台の利幅が数万円しかない商材で、これは致命傷になります。仕入れの基準額を為替と連動させて、月に一度は見直す。それだけでも防げる事故です。

海上運賃とスペース確保

運賃は動きます。上がる局面では、1台あたりの経費が数万円単位で膨らみます。しかも小型商用車は車高や全長がある分、乗用車より枠を取ります。スペースが取れなければ、次の船待ちです。

ハイルーフのバンや小型トラックを何台もまとめる計画なら、船の枠を先に押さえるつもりで動いてください。車を集めてから船を探すと、集めた順に日数が伸びていきます。

ヤードが混むと日数が伸びる

港のヤードが混むと、船積みまでの待機が長引きます。1週間、2週間と伸びるだけで、その車に張り付いた資金が回りません。月に10台回すつもりが7台になれば、粗利は単純に3割落ちます。在庫回転は、輸出では利益率とほぼ同義です。

だから仕入れの瞬間に、売値から運賃・国内輸送・検査・手数料を引いて、残る額を先に見る。この逆算を口頭ではなく紙かエクセルでやる会社は、事故が少ないです。担当者ごとに数字の出し方が違う会社は、月末に集計してから赤に気づきます。

2カ国に絞らないでください|販路を分散させる考え方

規制が変わると在庫が一気に死ぬ

輸入条件は、行政の判断で変わります。年式の線が動く、検査基準が厳しくなる、特定の状態の車が対象外になる。そのとき、その国向けに積んだ在庫が一晩で商品でなくなります。

1台や2台なら耐えられます。20台まとめて止まったら、資金繰りの話になります。年式の期限が迫っている在庫の扱いについては、在庫処分か輸出先変更かを判断する記事で数字の比べ方まで書いていますので、期限が近い車を抱えている社長はそちらを読んでください。

同じ右ハンドル圏という選択肢

救いは、左側通行・右ハンドルの国はオセアニアだけではないという事実です。アフリカ、アジア、カリブなど、右ハンドルの中古車を求めている国は他にもあります。豪州とニュージーランドで動かなくなった小型商用車が、別の国では普通に売れることがある。

大事なのは、止まってから第二の出口を探し始めないことです。仕入れの段階で「この車の第二の出口はどこか」を決めておきます。決めておけば、規制が動いた週に慌てず振り替えられます。

長期在庫の出口をどこに置くか

国内で3か月動かない商用車、その先も動く見込みは薄いです。判断基準はシンプルで、(1)値引きして国内で処理した場合の手残り、(2)海外に出した場合の手残り、この2つを比べる。輸送費と待機日数を入れても後者が上なら、迷わず出したほうが資金が回ります。

国内では価値が付きにくい高走行の商用バンや古い小型トラックが、海外だと現役の道具として評価される。この差額が、輸出の面白いところです。動かない在庫が手元にあるなら、その1台の写真だけでも見せてもらえれば、輸出可能性の診断はできます。海外販売を検討中の方も、掲載を考えている販売店の方も、気軽に相談してください。

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よくある質問

オーストラリアとニュージーランド、小型商用車の中古輸出はどちらが入りやすいですか?

ニュージーランドです。中古輸入車の比率が高く、中古で商用車を買う層が厚いので受け皿が広い。オーストラリアは新車販売を優先する政策が長く続いてきた市場なので、中古で入る枠が限られます。まずNZで実績を作り、豪州は商用車・特殊車の領域で条件を確認しながら攻めるのが現実的です。

軽トラックや軽バンも需要はありますか?

軽規格は日本特有ですが、右ハンドルで小回りが利き、農業や小規模事業の道具として合う面があります。敷地内や近距離の作業車として関心を持つ買い手はいます。ただし公道走行や登録の扱いは地域差があるので、買い手が現地登録の見通しを持っているかを先に確認してください。

NZ向けは規制が厳しいと聞きますが、何に気をつければいいですか?

年式の条件、車両総重量による大型車の扱い、そしてオークション票のダメージ判定。この3点は仕入れ前に見ます。落札後に条件外だと分かると、国内で売り直すしかなく、1台で数万〜十数万円の損が出ます。担当者が誰でも同じ判断ができるチェックリストを作っておくのが一番効きます。

EVの小型商用車は輸出商材になりますか?

今のところ読みにくい商材です。オーストラリアで伸びているのは新車の電気商用車で、中古はバッテリー劣化の評価方法が確立していません。充電インフラの地域差もあります。フリート更新で中古が出てくる段階を待ちつつ、主戦場はディーゼルの小型商用車と考えています。

2カ国だけを狙うのはリスクではないですか?

リスクです。規制変更や為替で片方が止まることは実際にあります。右ハンドル需要のある国は他にもあるので、仕入れの時点で第二・第三の出口を決めておく。この備えがあるかどうかで、在庫が事故になるか在庫のままで済むかが変わります。

UCARWORLDが選ばれる理由

「オセアニア向けに商用車を出したいけれど、規制で落ちるのが怖い」「豪州は新車中心と聞いて手が止まった」。こういう相談は本当に多いです。小型商用車は一台あたりの利幅がそこまで厚くないので、一度の判断ミスが数か月分の粗利を消してしまう。だから慎重になるのは当然だと思います。

私はトレードカービュー(現TCV)の立ち上げに関わり、その後1,000社以上の中古車輸出を支援してきました。自分でも輸出会社を作って運営し、豊田通商グループへM&Aしています。机の上で市場データを眺めていた立場ではなく、規制変更で在庫が止まる場面も、船が取れずに日数が伸びる場面も、実際に経験してきた側です。

UCARWORLDは、世界100か国以上の販路を持つグローバル中古車マーケットプレイスです。だから「豪州で難しければ、同じ右ハンドル圏の別の国へ振り替える」という出口の切り替えができます。乗用車だけでなく商用車・トラック・建機に対応しているので、国内で値が付きにくい高走行の商用バンや古い小型トラックにも買い手を探せます。長期在庫の出口づくりは、私たちがいちばん力を入れているところです。

海外販売をこれから考える方も、まずは気軽にご相談ください。掲載をご希望の販売店様からのお問い合わせもお待ちしています。「この在庫、海外で売れるのか」という輸出可能性の診断も承っていますので、動かない一台の写真を持ってきてもらえれば話が早いです。加盟いただいた会社には、売り方の組み立てまで一緒に考えていきます。