こんにちは、茶谷です。
今日はタンザニア向け中古車輸出の話を、正直にお伝えします。
「東アフリカ?ケニアじゃないの?」と思っている方、少し待ってください。
タンザニアはいま、東アフリカで最も注目すべき中古車市場の一つです。
しかも日本車との相性が抜群にいい。その理由を、現場目線で全部書きます。
輸出先のリサーチ・車種選びの参考になる関連記事:中古車輸出ビジネスの基本ガイド|UCARWORLD
タンザニアで日本の中古車が圧倒的な人気を誇る3つの理由
タンザニア市場で日本の中古車が広く受け入れられているのには、明確な理由があります。
「なんとなく日本車は人気」で終わらせていると、仕入れで失敗します。
なぜ売れるのかを理解してこそ、利益につながる仕入れができるんです。
理由1:整備されていない道路でも壊れにくい。これが全てです
タンザニアでは都市部を離れると未舗装の道路が多く、車両には高い耐久性が求められます。
日本車、特にトヨタ車は、堅牢な作りと信頼性の高さで世界的に定評があります。
「そんなの知ってる」と思いますよね。でも、これを「当たり前」として仕入れに活かせていない方が多い。
トヨタのランドクルーザー、ハイエース、プロボックスが売れ続けている理由はシンプルです。壊れにくいから。
それだけです。
茶谷's POINT
タンザニアは年間を通じて気温が高く、熱を吸収しにくい白色のカローラやヴィッツが特に人気が高い。
「同じ車種・同じ年式・同じ走行距離なのに、なぜあっちの方が高く売れたのか」
その答えが色だったというケースは、現場では珍しくありません。
国によって人気色はまったく違います。
タンザニアは白。でも別の市場では別の色が売れる。
車種・モデル・グレードだけで仕入れを判断している方は、
「色のマーケティング」を今すぐ仕入れ基準に加えてください
同じ車を、色一つで高く売れるか安く売れるかが変わります。

理由2:右ハンドルがそのまま使える。コスト・手続きの節約になります
タンザニアは日本と同様に左側通行・右ハンドルの国です。
ハンドル改造が不要。そのまま登録して、そのまま走れます。
これ、意外と知らない方が多くて…。
右ハンドルのままで現地レギュレーションに完全適合するのは、日本から輸出する側にとって大きな強みです。
無駄なコストがかからないということは、それだけ利益率が上がるということ。
理由3:部品が現地で手に入る。これがリピート受注につながります
日本車は世界中で流通しているため、タンザニア国内でも交換部品が豊富です。
トヨタ車などは、新品だけでなく中古部品・リビルド品も容易に見つかります。
現地バイヤーが「また日本車を買おう」と思う一番の理由はここです。
故障しても自分で直せる。修理コストが安い。
「車を売った後の満足度」が次の発注につながるんです。
【ボディタイプ別】タンザニアで需要が高い日本の中古車、車種別に整理します
「とりあえず何でも送れる」は間違いです。
タンザニアで売れる車種は、用途ごとにはっきり分かれています。
【商用車編】ハイエースとプロボックスの話、仕入れのポイントはここです
タンザニアの経済を支えているのは、人と物を運ぶ商用車です。
- トヨタ ハイエース:乗合タクシー「ダラダラ」として都市・地方問わず活躍。
15人乗り前後のワゴンタイプが特に需要が高い。 - トヨタ プロボックス:営業車・荷物運びとして広く利用。低燃費と耐久性が評価されている。
- トヨタ ハイラックス:建設・農業・鉱業など、あらゆるビジネスシーンで活躍するピックアップ。
- トヨタ ダイナ:小型トラックとして物資輸送に需要あり。
これ、知っておいてほしいんですが、ハイエースは日本国内でも人気が上がっていて、仕入れ単価が以前より上がっています。
走行距離が多めの個体でも現地では受け入れられやすいですが、外装の状態は見られます。
「走行多い=安く売れる」という単純な発想は捨てて、状態との総合判断が必要です。
【SUV編】ランドクルーザーは別格。でも市場は広い
未舗装路の多いタンザニアではSUVが非常に重宝されます。
- トヨタ ランドクルーザー(70・80・200系):圧倒的な信頼性。現地では「プレミアム車」扱いで、状態の良い個体は高値がつく。
- トヨタ RAV4:都市部での快適性と悪路走破性のバランスが評価される。
- トヨタ ハリアー:都市型SUVとして富裕層・ビジネスマン向けに需要あり。
- スバル フォレスター:独自のAWDシステムが評価され、根強い人気がある。
「えっ、ランクルしか売れないんじゃないの?」と思いますよね。
違います。予算帯によって需要は分散しています。
ランクルは高くて買えない層には、RAV4やフォレスターが現実的な選択肢です。
【乗用車編】カローラ・ヴィッツは「地味だけど安定している」
乗用車カテゴリは、タクシー用途と自家用車で需要があります。
- トヨタ カローラ:信頼性と入手しやすさから自家用車・タクシーとして定番。
- トヨタ ヴィッツ(ヤリス):コンパクトで低燃費。初めて車を買う層に人気。
- トヨタ JPNTAXI:タクシー特化設計。普及は限定的だが需要は存在する。
これ、意外と知らない方が多くて…。
地味に見えるカローラやヴィッツですが、タンザニアでは入門〜中間層向けに安定した需要があります。
利益率はランクルには劣りますが、在庫回転が早い。月に複数台さばけるのはこのクラスです。
タンザニアへ中古車を輸出する前に知っておくべき規制と手続き

規制を甘く見たら損します。これは本当です。
通関で問題が発生した、予期せぬ追加コストがかかった——そういう話を現場で何度も聞いてきました。
事前に把握していれば防げることを、知らないまま進めてしまうのが一番もったいない。
年式制限はないが「古い車には追加税金がかかる。見落としがちなポイントです」
タンザニアには中古車の製造年に関する厳格な制限はありません。
しかし、初度登録から8年以上経過した車両には”Dumping Surcharge”(ダンピングサーチャージ)という追加関税が課せられます。
この税はCIF価格(費用+保険料+運賃込みの価格)に対してかかるため、古い車ほど実コストが上がります。
「年式制限がないから古くても大丈夫」という発想は危険です。
税込みで計算したとき、利益が出るかどうかを必ず試算してください。
製造10年超の個体で「安く仕入れてお得」と思って送ったら、Dumping Surchargeで利益がほぼ消えた——という話は珍しくありません。
仕入れ価格だけで判断せず、必ずCIF価格ベースで税コストを含めた試算をしてから動いてください。
輸出前の検査(TBS/EAA検査)を甘く見ると通関で止まります
タンザニアへ中古車を輸出する際は、タンザニア基準局(TBS)の指定に基づき、日本国内で船積み前の検査を受けることが義務付けられています。
実施機関はEAA(East Africa Automobile Services)やQISJ(Quality Inspection Services Japan)などの指定機関です。
この検査に合格し、証明書を取得しなければ、タンザニアでの輸入が認められません。
輸出プロセスの中で絶対に省略できない手続きです。
「検査に落ちたらどうなるの?」——再検査または輸出断念です。スケジュールと費用に直結します。
車両の整備状態を事前に確認してから検査に臨むことが、コスト管理の基本です。
タンザニア向けPVoC(適合証明書)の手続き詳細は、
ジェトロ「貨物の船積前検査:タンザニア向け輸出」
でも確認できます(2025年10月更新)。
検査の手続き・費用・合格基準の詳細は、
アフリカ中古車輸出の検査とは?手続き・費用・合格基準を解説
で詳しく解説しています。
右ハンドル車のみOK。左ハンドルを送ると原則アウトです
タンザニアでは、原則として右ハンドル車の輸入のみ認められています。
左ハンドル車は、救急車などの特殊車両・政府による特別許可を除き、原則として輸入禁止です。
日本から輸出する場合、右ハンドルのまま現地レギュレーションに適合するため、この点はむしろアドバンテージです。
ただし、並行して複数国に輸出している場合は「どの国向けの車か」を必ず確認してから書類を作成してください。
東アフリカのハブ港としてのタンザニアの重要性、知ってますか?
タンザニアをただの「一市場」として見ていると、ビジネスのスケールを見誤ります。
ダルエスサラーム港が「内陸国への玄関口」になっている話
ダルエスサラーム港は、ザンビア・マラウイ・ルワンダ・ブルンジ・コンゴ民主共和国東部といった内陸国への最重要輸送ルートの一つです。
これらの国は海を持たないため、タンザニアを経由して車を輸入しています。
つまり、タンザニア向けに車を送ることは、周辺内陸国の需要も取り込んでいるということです。
「タンザニア1国分の需要」で考えると小さく見えるかもしれません。
でも実態は、東アフリカ全体の物流拠点です。
タンザニアと並んで東アフリカの主要市場であるケニアについては、
ケニア市場で売れる中古車の特徴|8年規制を踏まえた選び方
もあわせてご確認ください。
UCARWORLDが選ばれる理由——タンザニア向け輸出でどう使うか
「東アフリカに売りたいけど、どこから始めればいいかわからない」という相談を、毎週のように受けます。
UCARWORLDは、日本の中古車販売店が世界100か国以上の海外バイヤーと直接つながれるグローバル中古車マーケットプレイスです。
タンザニアを含む東アフリカのバイヤーとの実績も積んでいます。
UCARWORLDが選ばれる理由、具体的に言います:
- 海外バイヤーとの直接取引が可能
代理業者を挟まずバイヤーと直接やり取りできるため、中間マージンが削減されます。その分が利益率に直結します。 - 長期在庫車の出口戦略に強い
「国内で売れ残っている車」が海外では普通に売れるケースが非常に多い。過去に3か月以上動かなかった在庫が、海外向けで1週間以内に成約した事例も複数あります。→【中古車輸出】在庫回転率を上げる方法|資金効率を高める販売戦略 - 商用車・トラック・建機にも対応
タンザニア向けで特に需要の高いハイエース・ハイラックス・ダイナなど商用車カテゴリに対応。「乗用車しか輸出できない」という制約がありません。 - 初心者でも動ける仕組みがある
「輸出したことがない」「書類が不安」という販売店様向けに、輸出手続きのサポート体制も整えています。TBS検査対応のガイドも提供できます。
ただ正直なところ、UCARWORLDが全ての車・全ての市場に万能というわけではありません。
でも、タンザニア・東アフリカ向けの中古車輸出を検討しているなら、まず相談してみてください。
無駄に終わることはないはずです。
よくある質問、まとめて答えます
タンザニアではなぜ特にトヨタ車が好まれるのですか?
未舗装路に強い耐久性と、現地で部品が手に入りやすいことが最大の理由です。
修理コストを自分でコントロールできる車が、現地では「良い車」と評価されます。
ブランドイメージより「直せるかどうか」が選ばれる基準です。
走行距離はどの程度まで許容されますか?
タンザニアには走行距離の直接的な輸入規制はありません。
ただし、製造から10年以内という車齢の目安はあります(古すぎるとDumping Surchargeのコスト問題が出ます)。
現地バイヤーは走行距離より「状態の良さ」を重視します。内外装のきれいさが価格に直結します。
「高走行=売れない」という国内の固定観念は捨ててください。
タンザニア以外に日本の中古車が人気の東アフリカの国はどこですか?
ケニア・ウガンダ・ザンビアなどが主要市場です。
これらの国も左側通行・右ハンドルのため、日本車がそのまま使えます。
特にケニアは東アフリカ最大の中古車市場で、日本からの輸出台数も多い。
前述のとおり、タンザニアのダルエスサラーム港を起点に、内陸国への再輸出も活発に行われています。
まとめ
タンザニア市場では、耐久性の高い日本の中古車が右ハンドルの交通ルールに適合しており、強い需要が続いています。
特に売れやすいのは:
- 商用車:ハイエース・プロボックス・ハイラックス
- SUV:ランドクルーザー・RAV4・フォレスター
- 乗用車:カローラ・ヴィッツ(安定した回転型)
輸出にあたって必ず押さえるべき点:
- 8年落ち以上にはDumping Surchargeがかかる(CIFベースで試算必須)
- TBS/EAA検査は船積み前に必須(省略不可)
- 右ハンドル車のみが原則として輸入可能
そして、ダルエスサラーム港は東アフリカ内陸国への物流ハブです。タンザニアは「1国の市場」ではなく、東アフリカへの入口です。
海外販売を検討中の方は、ぜひ一度UCARWORLDにご相談ください。
在庫車両の輸出可能性診断も承っています。
掲載希望の販売店様もお気軽にお問い合わせください。

経歴
- カービューにて中古車輸出プラットフォーム「Tradecarview(現TCV)」を立ち上げ
- 中古車輸出未経験企業を含め、1,000社以上の輸出支援を実施
- 楽天グループにて海外EC展開・越境販売を推進
- 中古車輸出企業「カーペイディーエム」を創業し、豊田通商へ事業売却(M&A)
- 中古車輸出プラットフォームの立ち上げ・海外展開・M&A実績を持つ。
- これまで1,000社以上の中古車輸出を支援。