💡 この記事でわかること
- 自動車輸出で先に決めるべき国・バイヤー・支払条件の順番
- 輸出抹消仮登録から船積みまでの6ステップと期限の落とし穴
- 通関で船を飛ばさないための必要書類と抜けたときの影響
- 1台あたりの費用項目と利益を削る滞留・手直し・為替
- B/Lと入金を紐づける初回取引の回収ルール
「手続きが分からないから、輸出に踏み出せない」。相談でいちばん多いのがこれです。ただ、先に言い切っておきます。自動車輸出で本当に詰まるのは手続きではありません。輸出で会社が止まるのは、手続きではなく販路と入金です。
中古車輸出の手続きは、順番と書類が決まっている作業です。調べれば分かるし、一度回せば二度目からは流れ作業になります。窓口で怒られながら覚える程度の話です。
それより先に潰しておくべきなのは、誰に売るのか、いつ金が入るのか。ここを決めずに車を仕入れると、在庫と資金が同時に固まります。この記事では、その順番で全体像を整理します。輸出全体の流れをもっと広く押さえたい方は、中古車輸出ビジネス完全ガイドもあわせて読んでください。
自動車輸出、結論から言います
書類より先に決めるべきこと
決める順番は、①どの国に売るか、②誰(どの海外バイヤー)に売るか、③支払条件、この3つです。仕入れはそのあと。
理由は単純で、国が決まらないと仕入れ基準が決まらないからです。年式の上限、排ガス規制、ハンドル位置、好まれる車種。全部、仕向地によって変わります。国内オークションの安さだけを見て買った車が、現地で登録できない――これ、初年度にいちばん多い事故です。
しかも発覚するタイミングが最悪です。船に載って、現地に着いてから「これは通らない」と言われる。日本へ戻す運賃は往復ぶん、現地での保管料も乗ってきます。1台の粗利どころか、その月の利益がまとめて消えます。戻すより現地で叩き売る判断をする会社が多いのは、そのほうが傷が浅いからです。
国内で値が付かない車が海外で売れる理由
「10万キロ超えの車が海外で売れるって、本当ですか」とよく聞かれます。売れます。むしろ主力です。
日本車が評価される理由は、はっきりしています。壊れにくい。部品が世界中に流れているので整備で直せる。燃費がいい。そして日本国内で乗られていた車は、整備記録も車体の状態もいい。現地では10年、15年と乗り続ける前提なので、「まだ走るか」がそのまま価値になります。走行距離で減点する国内の常識は、いったん頭から外してください。
加えて為替です。円が安い局面では、現地バイヤーにとって日本車の買い物は割安になります。逆に円が強くなれば引き合いは鈍る。相場と為替、両方を見ながら値付けする商売だと理解しておいてください。
市場の規模感も押さえておきましょう。日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA)が2026年1月に公表した集計では、2025年の中古車輸出台数(車両価格20万円以上)は前年比9.1%増の170万8604台。3年連続で過去最高を更新しました。仕向地別ではアラブ首長国連邦(UAE)が25万2637台で2年連続の首位、資源高で経済が伸びたタンザニアは前年比53.8%増の11万7489台です。財務省の貿易統計でも、2025年の中古乗用車の輸出は149万0242台(前年比9.3%増)、金額は1兆6079億円(同17.4%増)でした。
台数も金額も伸びている市場です。国内の店頭在庫が薄いのも、仕入れ値が上がっているのも、この輸出需要と裏表です。「輸出をやらない」という選択は、この需要を他社に渡しているのと同じ意味になります。軽自動車がなぜ海外で値を取れるのかは、軽自動車の輸出と需要国・利益の仕組みを解説した記事で具体的に書いています。

「自社の在庫が海外でいくらになるのか」だけでも知りたい、という段階でも構いません。在庫リストがあれば話が早いです。
輸出の全体像はこの6ステップです
流れは決まっています。この順番で覚えてください。
- 売買契約と支払条件の確定
- 輸出抹消仮登録(または一時抹消登録+輸出予定届出)
- 保税地域への搬入
- 輸出通関・税関検査
- 船積みとB/L(船荷証券)の受け取り
- リサイクル預託金の取戻し申請
売買契約の締結と支払条件
最初に決まるのは金額ではなく、条件です。FOB(船に載せるまでが自社負担)かCIF(運賃・保険まで含む)か。T/T送金の前払いか、着船後か。
ここを曖昧にしたまま話を進めると、あとで「船代はそっち持ちだと思っていた」という揉め方をします。メールのやり取りだけで進むと、どちらの記憶も都合よく変わります。金額・仕向港・支払条件は、必ず書面で残してください。1行足りないだけで、船代のぶんが粗利から消えます。
輸出抹消仮登録・輸出予定届出証明書
登録が残った車は輸出できません。運輸支局で手続きをします。ナンバーが付いたままの車なら輸出抹消仮登録、すでに一時抹消登録済みの車なら輸出予定届出という区分です。前者では輸出抹消仮登録証明書、後者では輸出予定届出証明書が出ます。
この証明書、交付から6か月以内に輸出する前提の制度です。船が押して期限を切らすと、また窓口へ行くことになります。人が動く時間も、書類を作り直す時間も、全部コストです。仕入れてから船を探すのではなく、船腹を見ながら手続きする段取りにしてください。
それと、名義です。他人名義のまま話を進めて、船積み直前に必要書類が揃わないというのが定番のつまずきです。仕入れた時点で名義と必要書類を揃えておく。これだけで、あとの工程が静かになります。

保税地域への搬入と洗車・積載物の確認
通関は保税地域で行います。港のヤードに陸送で入れる工程です。ここで見落とされがちなのが、車内と足まわり。
車内の私物、灰皿の中身、トランクの荷物。これが残っていると通関で指摘されます。さらに厄介なのは泥です。土が付いたままだと、仕向地側の検疫で止まる。下回りとホイールハウスまで洗ってから入れる、これが基本動作です。
ヤードで洗車をやり直す手間と費用は、こちら持ちになります。しかも作業の順番待ちが発生するので、その日の船に間に合わないこともある。「洗車くらい現地で」と考えて、船を1本落とす。よくある話です。
輸出通関と税関検査
税関へ輸出申告をします。書類と実車が一致しているか、車体番号が合っているか。ここで数字が1桁違っていれば、当然止まります。転記ミスは、疲れている夕方に生まれます。
輸出通関は通関業者に依頼するのが一般的で、販売店が自分で申告書を書くケースはあまり多くありません。ただ、丸投げでも困ります。何を求められる工程なのかを知っていれば、書類の作りが変わります。申告の考え方や必要な手続きの基本は、税関のサイトでも確認できます。
船積みとB/Lの受け取り
積み方は3つ。乗用車を大量に運ぶ自動車専用船(RORO船)に自走で載せる方法、コンテナ船で1本に数台まとめる方法、そして小口をコンテナに混載する方法です。
RORO船は航路が決まっていて本数も安定していますが、寄港地が限られます。コンテナは航路の自由度が高い代わりに、積み込みの手間と固定作業(ラッシング)が入ります。1本に何台詰められるかで1台あたりの運賃が変わるので、車格の組み合わせも利益に効きます。
船積みが終わると船荷証券(B/L)が出ます。これは貨物の引換証です。バイヤーはB/Lがないと現地で車を引き取れません。だから、入金確認とB/Lの引き渡しをどう紐づけるかが、回収の生命線になります。
リサイクル預託金の取戻し申請
最後にこれ。輸出した車のリサイクル預託金の返還は、申請すれば戻ります。1台あたりの金額は小さく見えますが、月に何十台も出す規模になれば無視できない額です。
忘れる人、本当に多いです。船積みが終わると気持ちが次の車へ移るので、担当者の頭から抜けます。船積み後の定型業務としてチェックリストに入れておいてください。取りっぱぐれは、そのまま利益の取りっぱぐれです。
必要書類、ここを間違えると船に載りません
書類が1枚欠けるだけで通関が止まり、押さえていた船が1本飛びます。次の船まで1週間から2週間、車はヤードで寝る。その間の保管料も持ち出しです。バイヤーには「遅れます」の連絡を入れる。信用も少し削れます。
| 書類 | 主に用意する人 | 抜けると何が止まるか |
|---|---|---|
| インボイス | 輸出者(販売店) | 輸出申告が出せない。金額の根拠も失う |
| パッキングリスト | 輸出者 | 積載内容が確認できず通関で保留 |
| 輸出抹消仮登録証明書/輸出予定届出証明書 | 運輸支局が交付 | 登録が残ったままで輸出できない |
| B/L(船荷証券) | 船会社・フォワーダー | バイヤーが現地で引き取れない |
| 船積前検査証明書 | 指定検査機関 | 求める国では荷揚げ後に通せない |
インボイスとパッキングリスト
インボイスに書くのは、車種、車体番号、年式、燃料区分、排気量、走行距離、金額、支払条件、仕向港。バイヤー側の通関で使われる書類なので、こちらの都合ではなく相手の国の要求に合わせます。英文併記を求められることも普通にあります。
ここで「安く書いてくれ」と頼まれることがあります。受けないでください。現地の課税を軽くするための依頼ですが、こちらが риск を負う話ではありません。相手の通関で止まれば、結局こちらに跳ね返ります。
パッキングリストは、コンテナに何をどう積んだかの明細です。部品を一緒に詰めるなら、ここに書き漏らさないこと。積み合わせの部品は利益率が高いので、扱う会社は増えています。需要の中身は軽トラ部品が海外で売れる理由をまとめた記事が参考になります。
船積前検査証明書が要る国、先に知っておいてください
仕向地によっては、船に載せる前の検査が義務です。JEVICなどの検査機関が、車体番号・走行距離・状態・放射線量などを確認して証明書を出します。
この証明書がないと現地で通関できない国があり、後追いでの取得は原則できません。つまり船に載せてから気づいても手遅れです。仕入れの時点で「この国は検査が要るのか」を確認する癖をつけてください。検査で走行距離の巻き戻しや構造の不備が出れば、その場で計画が崩れます。仕入れ前の下見が効くのは、こういう場面です。
費用と利益、甘く見たら損します
1台あたりにかかる費用の内訳
断定額は出しません。船代は航路と時期で動き、陸送はヤードまでの距離で変わるからです。押さえるべきは項目です。
- 仕入れ価格(落札料・消費税を含む)
- 名義変更・輸出抹消関連の手続き費用
- ヤードまでの陸送費
- 洗車・整備・軽補修
- 船積前検査費(要求される国のみ)
- 通関手数料
- 海上運賃(RORO船かコンテナか、混載か貸切かで大きく変わる)
- 保険(CIF条件なら自社負担)
- 海外送金の受取手数料
粗利を出すときは、この全部を引いてから考えてください。「仕入れ30万、売値50万で20万儲かる」という計算は成立しません。国内販売の頭のまま値付けすると、陸送と船代と手数料で利益が溶けます。1台目は、実際にかかった費用を全部並べて記録しておく。それが二台目からの見積の土台になります。
古物商許可と開業まわりの初期費用
国内で車を仕入れて転売するなら、古物商許可が必要です。これは通関の要件ではなく、国内取引側の話。所轄の警察署で申請します。
あわせて、オークション会場の会員資格、ヤードや通関業者との取引口座、外貨を受けられる銀行口座。この4つが揃って初めて回り始めます。口座開設と与信の審査には時間がかかることもあるので、車を買う前に手を付けておいてください。「良い車が出たのに、送金を受ける口座がない」では話になりません。
利益率を削るのはどこか、ここで差が出ます
実務で利益を食うのは、想定外の3つです。
ひとつは滞留。書類不備や船待ちで保管料が積み上がります。ふたつめは手直し。現地から「写真と違う」とクレームが入り、値引きで飲む。事前の写真が甘いと、このパターンに毎回はまります。
そして為替リスクです。契約から入金まで1か月空けば、その間の円高分はそのまま粗利から消えます。1台の利幅が薄い商売で、数円の振れは効きます。ドル建てで数量をまとめるなら、為替の見方も商売の一部だと考えてください。台数が増えたら、受け取りのタイミングを分散させるだけでも振れ幅は小さくなります。
国ごとに売れる車は違います。プロはここを見ています
年式規制・排ガス規制・ハンドル位置
仕向地の規制は3種類を見ます。年式(登録から何年以内か)、排ガス規制、そしてハンドル位置です。
年式規制はやっかいです。国ごとに数字が違い、しかも改定されます。さらに「初度登録年で見る国」と「製造年で見る国」があり、期限の起算も出港日で見るのか現地到着日で見るのかが分かれます。過去の情報で仕入れて、船が着いた時点で基準外――これが取り返しのつかない失敗です。
たとえば輸入が再開したスリランカは、製造から3年以内という厳しい線で動いています。実務での確認手順はスリランカ向け中古ハイブリッド輸出の年式規制とバッテリー確認の記事にまとめました。国別の基準の読み方と仕入れ期限の逆算は、中古車輸出の年式規制と仕入れ期限の計算方法を解説した記事と、製造年・初度登録年・船積日の違いを整理した記事で詳しく扱っています。この記事では全体の流れを掴んでもらうのが目的なので、細部はそちらへ。
右ハンドル圏と左ハンドル圏
日本車が強いのは、まず右ハンドル圏です。左側通行の国では日本の中古車がそのまま使えるので、価格競争力がそのまま効きます。
一方、左ハンドル圏には右ハンドル規制を設けている国があり、輸入自体を認めない、あるいは改造を求められます。改造費が乗れば価格の優位はほぼ消えます。仕向地リストを作るとき、最初にこの線で分けると迷いません。
色・装備・ミッションの好み
ここが国内の感覚とズレるところです。日差しの強い地域では白・シルバー・パール系が動きやすく、黒や濃色は室内が暑くなるため嫌われやすい。国内で人気の黒の上級グレードが、現地では値を落とすこともあります。
寒冷地向けには四輪駆動と暖房関連の装備が効きます。ミッションも一律ではありません。都市部の需要が中心ならオートマ、燃料代と整備コストを重く見る市場ではマニュアルが好まれる、という傾向があります。ナビが日本語のままだと減点する市場もあれば、まったく気にしない市場もあります。
同じ車を同じ値段で出しても、国が違えば反応が違う。ここは経験が効きます。だから自社で在庫を出しながら、どの国のどのバイヤーがどの仕様に食いつくかを記録していく。この蓄積が、二年目以降の仕入れ精度になります。
商用車・トラック・建機は別の市場です
乗用車ばかり見ていると見落としますが、商用車の需要は太いです。小型トラック、ダンプ、バン、バス、そしてユンボやホイールローダーなどの建機。
これらは「仕事の道具」として買われるので、内装のキレイさより、稼働と積載と足まわりを見られます。走行距離が伸びていても、エンジンと架装がしっかりしていれば値が付く。国内で買い手が限られる特装車が、海外では待たれている――そういう車は珍しくありません。
積み方も乗用車と違い、建機はRORO船か大型コンテナの選択になります。重量とサイズで運賃が跳ねるので、見積は必ず先に取ってください。乗用車の感覚で値付けして、船代で利益が消えるのがこの分野の落とし穴です。
茶谷's POINT これまで販売店の輸出を見てきて、商用車は売る前の写真で差が出ます。ハイエースならローデックかハイデックか分かる写真が絶対に要ります。トラックなら荷台や下回りまで先に見せておくと商談も早く、着いてからの行き違いも減らせます。

販路と回収、実はここが一番詰まります
どこで海外バイヤーと出会うか
手段は3つに整理できます。既存の輸出業者に卸す、輸出向けのマーケットプレイスに在庫を掲載する、自社サイトを海外向けに作り込む。
多くの販売店にとって現実的なのは、掲載から始めることです。自社サイトを一から海外向けに育てるのは、時間と広告費の勝負になります。英語での問い合わせ対応、決済、集客。全部を自前でやると、車が売れる前に人件費が出ていきます。
初回取引での見極めポイント
初めてのバイヤーは、条件で守ります。判断材料はこのあたりです。
- 前払いに応じるか。全額前払いか、最低でも半額入れるか
- 求めてくる写真の内容が具体的か(車体番号、下回り、エンジンルーム、メーター)
- 値引き交渉の仕方が乱暴でないか。理由なく大幅な値引きを繰り返す相手は、着船後にも同じことを言ってきます
- 会社の所在と仕向港が噛み合っているか
そして回収のルールはひとつだけ決めておいてください。B/Lは入金確認後に渡す。初回からここだけは崩さないことです。1台の未回収で、10台分の粗利が消えます。
前払いか後払いかで在庫と資金がどう変わる
前払いなら、仕入れ資金の回収が早く、在庫回転率も上がります。後払い条件を受けると、仕入れ代金・陸送・船代を全部立て替えたまま、船が海の上にいる期間ずっと資金が寝ます。
航路によっては到着まで数週間かかります。台数を増やすほど、この立て替えが膨らむ。輸出で伸び悩む会社は、儲かっていないのではなく資金が回っていないケースが多いです。月に何台まで立て替えられるか、その上限を先に決めておく。これが台数を増やすときのブレーキになります。
掲載しても問い合わせが来ない理由
「載せたのに反応がない」。この相談も多いです。理由はだいたい、写真と情報です。
台数が並ぶ場所では、バイヤーは写真で絞り込みます。枚数が少ない、下回りがない、傷を写していない。この3つが揃うと、そもそも比較対象に入りません。傷を隠したほうが売れると思うかもしれませんが、逆です。写しておけば着船後のクレームが減り、値引きで飲む場面もなくなります。
加えて、検索で見つかる場所に在庫があるかどうか。人が来ない場所にいくら並べても、問い合わせは増えません。掲載する場所を選ぶのは、集客を外注するのと同じ意味です。
長期在庫車の出口として輸出を使う
過走行車・古い年式ほど輸出向きな場合
国内相場と海外相場は、同じ動きをしません。国内で「距離が出すぎて商品にならない」車が、海外では十分な値で動くことがあります。事故歴で国内評価が落ちた車も、修理して長く使う市場では見方が違います。
国内相場だけで下取り価格を決めていると、この差額をまるごと落としていることになります。逆に言えば、海外の値が頭に入っている会社は下取りで強く出られます。買取の場面で勝てるようになるのは、輸出をやる副産物として大きいところです。
在庫回転率と資金繰りへの効き方
長期在庫は、静かに損を出します。展示スペース、保険、税金、値落ち。半年寝ている車を1台抜けば、その資金で回転の速い車を仕入れられます。
輸出の使いどころは、この「抜け道」です。国内で売り切る努力と並行して、90日を超えた車は海外の反応を見る。それだけで在庫の質が変わります。決めごとにしておかないと、判断は毎回後回しになります。
自社で輸出者になるか、輸出業者に売るか
事業設計の話です。どちらが正解ということはありません。
| 比べる点 | 自社が輸出者になる | 輸出業者・輸出代行に売る |
|---|---|---|
| 利幅 | 大きい | 中間マージンが乗るぶん薄い |
| 手間 | 抹消・通関・船積み・書類を自社で回す | 車を渡すだけで済む |
| 回収リスク | 自社が負う | 国内取引なので軽い |
| 資金負担 | 立て替えが発生する | ほぼない |
| ノウハウ | 国別需要が社内に残る | 蓄積しない |
最初から全部を自社でやる必要はありません。まずは掲載して海外の引き合いを見て、動く車種が分かってから自社輸出に踏み込む。この順番なら失敗しても傷が浅く済みます。
海外販売を考え始めた段階の相談も、掲載のご希望も受け付けています。「この在庫、海外で値が付くのか」という輸出可能性の診断もお受けしています。

相談のとき在庫リストを一緒に見せてもらえると、どの国のバイヤーに当たりそうかまで踏み込んで話せます。
自動車輸出のよくある質問
自動車の輸出は個人でもできますか?
できます。輸出そのものに免許や資格は要りませんが、国内で車を仕入れて転売するなら古物商許可が必要です。これは通関の要件ではなく、国内取引側の許可だと整理してください。
個人の場合、仕向地の規制確認、インボイスなどの書類作成、運輸支局での抹消手続き、通関と船の手配を全部自分で回すことになります。代金の回収が焦げ付いたときの負担も自分ひとりです。台数が増えたところで、一気に苦しくなります。
1台輸出するとどれくらい利益が出ますか
車種と仕向地で幅が大きく、一律の数字は言えません。仕入れに加えて陸送・洗車・検査・通関・船代・送金手数料を差し引いた残りが粗利です。この引き算を先にやってから値付けしてください。
船積みから入金までどれくらいかかりますか
支払条件で決まります。前払いなら仕入れ前に資金が入る形も作れます。着船後の条件だと、航海日数プラス現地での手続き期間、その間ずっと資金が寝ます。条件を決める段階が勝負です。
航空便で車は送れますか
物理的には可能ですが、運賃が商売として合わないのが通常です。中古車の輸出は、自動車専用船かコンテナが基本になります。
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私はトレードカービュー(現TCV)の立ち上げに関わり、その後、自分で中古車輸出会社カーペイディーエムを創業して豊田通商グループへM&Aしました。これまで1,000社以上の販売店の輸出をお手伝いしてきました。机の上で覚えた話ではなく、船が飛んだ経験も、回収で肝を冷やした経験も含めての現場感です。
UCARWORLDは、日本の販売店がそのまま世界へ売れるグローバル中古車マーケットプレイスです。販路は世界100か国以上。強みはWeb集客で、掲載した在庫が海外バイヤーの検索に当たるところまで設計しています。「載せたのに問い合わせが来ない」という一番つらい状態を、仕組みで解きます。
乗用車だけでなく、商用車・トラック・建機にも対応しています。国内で買い手が付かない特装車や過走行車、90日を超えた長期在庫車の出口づくりは、得意な領域です。加盟いただいた会社には、国別に何が動くかを踏まえたご相談にも応じています。
海外販売を考え始めた段階でも構いません。掲載をご希望の販売店さんは、お問い合わせフォームからご連絡ください。「この在庫、海外で値が付くのか」という輸出可能性の診断もお受けしています。まずは在庫リストを見せてもらえれば、話が早いです。
経歴
- カービューにて中古車輸出プラットフォーム「Tradecarview(現TCV)」を立ち上げ
- 中古車輸出未経験企業を含め、1,000社以上の輸出支援を実施
- 楽天グループにて海外EC展開・越境販売を推進
- 中古車輸出企業「カーペイディーエム」を創業し、豊田通商へ事業売却(M&A)
- 中古車輸出プラットフォームの立ち上げ・海外展開・M&Aを経験
- 現在はUCARWORLD(中古車輸出モール)の運営に携わり、出店企業様のモール上での販売をサポート