中古車輸出ビジネスに取り組む中で、「業者向けに販売するべきか、それともエンドユーザーに直接販売するべきか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
どちらの販売方法にもメリット・デメリットがあり、利益率、取引の手間、在庫リスク、代金回収の考え方まで大きく異なります。
実際の現場では、「BtoCのほうが利益率が高いから」という理由だけでエンドユーザー向けにシフトした結果、問い合わせ対応に追われて1日中メール返信だけで終わってしまった、というケースが少なくありません。
販売先の選択は、利益率だけでなく自社の運営体制との相性で判断することが重要です。
UCARWORLDは、日本の中古車を海外へ販売するプラットフォームを運営しており、海外向け販売の流れや掲載実務、販路づくりに日々触れています。
本記事では、UCARWORLDが日々向き合っている海外向け掲載の現場感も交えながら、BtoBとBtoCの違いを整理し、どの販売方法が自社の体制に合いやすいのかを考えていきます。
なお、具体的な利益の計算方法や仕入れから販売までの収支シミュレーションについては、「中古車輸出の利益計算|仕入れから販売までの収支シミュレーションと利益率」でも詳しく解説しています。
販売先を決める前にあわせてご確認ください。
中古車輸出の販売先は「業者向けBtoB」と「エンドユーザー向けBtoC」の2種類
中古車輸出の販売チャネルは、大きく分けて海外の中古車販売業者やディーラーに販売する「業者向け(BtoB)」と、現地の一般消費者に直接販売する「エンドユーザー向け(BtoC)」の2つに分類されます。
BtoBは取引量が安定しやすい一方、BtoCは1台あたりの利益が大きくなる傾向があります。
販売先選びでは、利益率だけでなく、在庫を抱えられるか、問い合わせ対応にどこまで時間を割けるかまで含めて考える必要があります。
それぞれ販売の進め方や利益の出し方が異なるため、まずは両者の基本的な違いを整理しておくことが大切です。ここでは、業者向け販売とエンドユーザー向け販売の特徴を見ていきます。
UCARWORLDでも、掲載を始めたばかりの事業者様から『利益率だけでBtoCが良さそうに見えたが、実際は問い合わせ対応の負担が想像以上に大きかった』『まずは業者向けのほうが流れを作りやすかった』といった声をいただくことがあります。
販売先選びでは、利益額だけでなく、自社の運営体制に合っているかを見ることが欠かせません。
また、BtoBとBtoCは「どちらかを選ぶもの」ではなく、最初はBtoBで安定した取引の流れをつくり、慣れてきたらBtoCも並行して展開する、という段階的な進め方が現実的なケースも多く見られます。
【業者向け販売(BtoB)】のメリットとデメリット
【業者向け販売(BtoB)】のメリット:安定した取引量と少ない手間
業者向け販売の最大のメリットは、取引の安定性と効率性にあります。
一度に複数の車両をまとめて発注してくれるケースが多く、個別の顧客対応の手間が少ないのが特徴です。
また、継続的な取引に発展しやすく、長期的に安定した売上を見込める点が魅力です。
これにより、事業計画が立てやすくなります。
一度にまとまった台数の受注を期待できる
海外の販売業者は、自社の在庫を確保するために一度の取引で複数台の車両をまとめて購入することがあります。
コンテナ単位での発注を受けることも珍しくなく、個別のエンドユーザーと一台ずつ取引するのに比べて、効率的に売上を拡大できます。
事務手続きや輸送手配も一括で行えるため、一台あたりの管理コストを抑えることにも繋がります。
また、台数がまとまることで、車両ごとの販売判断ではなく「仕入れから輸送までをどう効率化するか」という視点で動きやすくなるのも、業者向け販売ならではの特徴です。
コンテナ1本(20フィート)に小型車であれば3〜4台、ハイエースのような大型車でも2台程度積載できます。
まとめて発注を受けることで1台あたりの輸送費を数万円単位で圧縮できるため、利益率の改善につながるケースもあります。
リピート購入に繋がりやすく売上が安定しやすい
信頼関係を構築できた業者とは、継続的な取引が見込めます。
定期的に在庫車両のリストを送付したり、希望の車種を探す「バックオーダー」を受けたりすることで、安定したリピート注文を獲得できます。
特定の業者との関係が深まれば、毎月一定の売上が見込めるようになり、事業の基盤を固める上で大きな強みとなります。
単発の高利益を狙うよりも、継続して注文をもらえる関係を築ければ、仕入れ計画や資金繰りも立てやすくなります。
そのため、長く事業を続けるうえでは、この安定感そのものが大きな価値になることがあります。
特にアフリカ・中東・東南アジア向けのバイヤーは、「信頼できる日本サプライヤー」を長期的に囲い込む傾向があります。
一度関係が構築できると、相見積もりを取らずに継続発注してくれるケースも多く、これがBtoBの最大の旨味です。
個人向けに比べて代金回収の確実性が高い
業者との取引では、L/C(信用状)決済やT/T(電信送金)による前払いが一般的であり、個人向け販売に比べて代金回収のリスクが低い傾向にあります。
法人間取引であるため契約内容が明確で、万が一トラブルが発生した場合でも交渉や法的手続きが進めやすいです。
与信管理は必要ですが、安定したキャッシュフローを確保しやすい点は大きなメリットです。
もちろん与信確認は欠かせませんが、販売後の入金確認まで含めた業務負担を考えると、資金繰りを安定させやすい点は見逃せません。
特に、創業初期や運転資金に余裕がない段階では、この差が経営上の安心感につながります。
ただし「法人だから安全」と過信するのは禁物です。
初取引の業者に対しては、100%前払い(T/T in advance)を徹底することが基本です。
長年の取引で信頼が積み上がった相手であっても、与信限度額を設けて管理する習慣をつけておくと、万一の資金リスクを抑えられます。
【業者向け販売(BtoB)】のデメリット:一台あたりの利益率が低い
業者向け販売は安定性が魅力である一方、利益率の低さがデメリットとして挙げられます。
販売先は再販を目的としているため、できるだけ安く仕入れたいと考えています。
そのため、個人向けに販売する価格よりも低い、いわゆる卸売価格での取引が基本となり、一台あたりの利益は小さくなります。
特に利益の出し方には特徴があるため、ここではデメリットになりやすいポイントを確認しておきましょう。
中間マージンが乗るため販売価格が安くなる傾向にある
販売先の業者は、仕入れた中古車に自社の利益を上乗せして現地の消費者に販売します。
そのため、輸出業者はそのマージン分を見越した安い価格で提供しなくてはなりません。
結果として、エンドユーザーに直接販売する場合と比較して、一台から得られる利益は少なくなり、薄利多売のビジネスモデルになりがちです。
そのため、単純に「売れた台数」だけで手応えを判断すると、実際の採算とズレが出ることがあります。
BtoBでは、回転率と粗利のバランスを見ながら進める視点が必要です。
BtoBの場合、1台あたりの粗利は車種・タイミングにもよりますが、数万〜15万円程度が現実的な目安になるケースが多いです。
「月10台×10万円」のように、台数×1台粗利でどこまで売上を伸ばせるかを逆算しながら仕入れ計画を立てると、事業全体の採算が見えやすくなります。
海外の競合他社との価格競争が激しくなりやすい
海外のバイヤーは、日本の複数の輸出業者から相見積もりを取ることが一般的です。
そのため、常に他社との価格競争にさらされることになります。
わずかな価格差で取引を逃すこともあり、価格競争になりやすいからこそ、見積もりの速さや車両情報の精度まで含めて比較される前提で準備しておくことが欠かせません。
特に人気の車種では、この傾向がより顕著になります。
同じような条件の車両が複数の輸出業者から提案される場面では、価格だけで比較されやすくなります。
そのため、安さだけで勝負するのではなく、車両情報の正確さや対応の速さも含めて信頼を積み上げることが重要になります。
価格だけで勝負すると際限のない値引き競争に巻き込まれます。
「見積もりの速さ(問い合わせから30分以内の返信)」「写真枚数と品質」「状態説明の細かさ」など、価格以外の要素で差別化することが、長期的に利益を守る鍵になります。
【エンドユーザー向け販売(BtoC)】のメリットとデメリット
【エンドユーザー向け販売(BtoC)】のメリット:高い利益率を狙える
エンドユーザーへの直接販売は、中間業者を介さないため、高い利益率を実現できるのが最大のメリットです。
自社で価格を設定し、小売価格で販売できるため、一台あたりの利益を最大化できます。
特に、希少価値の高いモデルや状態の良い車両は、想定以上の高値で取引される可能性も秘めています。
エンドユーザー向け販売は、1台あたりの利益を重視したい場合に魅力のある方法です。ここでは、BtoCを選ぶことで得られる代表的なメリットを見ていきましょう。
中間業者を介さないため一台あたりの利益を最大化できる
業者向け販売では卸売価格が基本ですが、エンドユーザー向けでは小売価格での販売が可能です。
間に他の業者が入らない分、中間マージンを自社の利益として確保できます。
同じ車両でも、販売先が個人になるだけで数万から数十万円単位で利益額が変わることもあり、少ない販売台数でも大きな収益を上げられる可能性があります。
たとえばランドクルーザー200系の場合、業者向けでは仕入れから20〜30万円程度の粗利が相場でも、エンドユーザー直販では同条件で50〜80万円を超えることもあります。
希少性の高い車種ほど、BtoCの利益インパクトは大きくなります。
車両の状態や希少性によっては高値での販売も可能
個人の顧客は、特定の車種やグレード、オプションパーツなど、自身のこだわりに合致する車両に対して高い金額を支払うことを厭わない傾向があります。
特に日本国内で人気が高かったスポーツカーや、海外では手に入りにくい特定の仕様の車は、希少価値が付加されて高値で取引されるケースが少なくありません。
BtoCでは、同じ車両でも装備や状態の伝え方次第で反応が変わりやすく、希少性を正しく伝えられたときに利益差が出やすくなります。
国内では「古い・過走行」と評価されがちな車両でも、海外では需要が高い傾向があります。
たとえばハイエース200系は15年落ちでも中東・アフリカで高値がつくことが多く、国内評価と海外評価のギャップが大きい車種ほどBtoCで利益を出しやすいといえます。
【エンドユーザー向け販売(BtoC)】のデメリット:個別の対応工数と様々なリスク
利益面では魅力がある一方で、エンドユーザー向け販売は、販売前後の対応に手がかかりやすく、進め方によってはリスクも抱えやすくなります。
顧客一人ひとりへの細やかな対応が必要なうえ、言語や文化の違いから生じるトラブル、在庫リスク、代金未回収リスクなど、事業の継続性を脅かす課題に直面する可能性があります。
そのため、利益率の高さだけで魅力を判断するのではなく、運営面でどのくらい負荷がかかるのかまで見ておくことが大切です。ここでは、BtoCで押さえておきたい注意点を整理します。
顧客ごとの問い合わせや価格交渉に手間と時間がかかる
エンドユーザーからは、車両の詳細な状態に関する質問、写真の追加要求、価格交渉などが頻繁に寄せられます。
これらの問い合わせに一つひとつ丁寧に対応する必要があり、多くの時間と労力が割かれます。
複数の顧客と同時にやり取りを進めることも多く、コミュニケーションコストが非常に高くなる傾向があります。
特に、複数の見込み客と同時にやり取りを進める場合は、返信の速さや説明の正確さがそのまま成約率に影響しやすくなります。
エンドユーザー向け販売では、車両の魅力を伝える力に加えて、日々のやり取りを安定して回せる体制が成約率に影響しやすくなります。
初心者が陥りやすいのが「問い合わせに丁寧に対応しすぎて1台に時間をかけすぎる」パターンです。
問い合わせ対応の定型文や回答テンプレートを事前に用意しておくことで、対応時間を大幅に短縮できます。
回答のスピード感自体が「信頼できる売り手かどうか」の判断材料にもなるため、初動の速さは特に意識してください。
言語や文化の違いによるクレーム対応が発生しやすい
海外の個人顧客との取引では、言語の壁や商習慣の違いが原因で、認識の齟齬が生じることがあります。
例えば、日本人の感覚では「小さな傷」でも、海外の顧客にとっては「重大な欠陥」と捉えられ、クレームに発展するケースがあります。
輸送中のトラブルなども含め、予期せぬ問題への対応力が求められます。
そのため、状態説明は「問題がないことを伝える」よりも、「後で認識のズレが出ないように伝える」という意識で行うことが大切です。
クレームが起きたときの対応方法については、「中古車輸出のクレーム対応|返品・破損・不具合の対処法と予防策」でも詳しく解説しています。
BtoCを始める前に、万一の対処法を事前に把握しておくことをおすすめします。
特に中東・アフリカ向けの個人顧客は「写真と現物が違う」というクレームが発生しやすい地域です。
傷・へこみ・内装の汚れは、必ず写真と文章両方で記録し、取引前に顧客から「確認済み」の返信をもらっておくことがトラブル防止の基本になります。
売れ残った場合の在庫を抱えるリスクが大きい
エンドユーザーの好みは多岐にわたるため、特定の顧客を想定して仕入れた車両が売れ残ってしまうリスクがあります。
在庫車両は、保管費用や価値の低下といったコストを発生させ続けるため、キャッシュフローを圧迫する大きな要因となります。
特にニッチな車種を扱う場合、この在庫リスクはより高くなります。
高利益を狙える販売方法であっても、回転が落ちると事業全体の負担が一気に重くなる点は意識しておきたいところです。
在庫が長期化した場合の出口として、BtoCで売れない車両をBtoBへ切り替えて業者に卸す「二段階販売」も有効な手段です。
1台あたりの利益は下がりますが、長期在庫による保管コストや価値低下リスクを考えると、早期に動かすほうが結果として収益を守れるケースが多いです。
海外送金トラブルなど代金未回収のリスクが伴う
個人との取引では、支払い遅延や送金手続きの不備といった代金回収に関するリスクが常に存在します。
偽の送金証明書が送られてくるような詐欺のリスクもゼロではありません。
確実な入金を確認してから船積み手続きを行うといった対策が不可欠であり、代金回収プロセスには細心の注意を払う必要があります。
BtoCでは、成約した時点ではなく、確実に入金が確認できて初めて取引が前に進むと考えるくらいが安全です。
利益の大きさに目が向きやすい一方で、資金回収まで含めた慎重な運用が求められます。
「送金したけど届いていない」「銀行手数料が引かれて金額が少なかった」といった送金トラブルは、初取引の相手には特に起きやすいです。
入金確認は「銀行の着金通知」をもって確定とし、送金証明書だけで船積みを進めることは避けてください。
実際に偽の送金証明書で出荷後に代金未回収になったケースは少なくありません。

【比較表】業者向け vs エンドユーザー向け販売の違いが一目でわかる
これまで解説した業者向け(BtoB)とエンドユーザー向け(BtoC)の販売モデルについて、利益率、取引の手間、リスクなどの観点から比較表にまとめました。
両者の違いを客観的に把握し、自社の事業戦略を立てる際の参考にしてください。
| 比較項目 | 業者販売 (BtoB) | エンドユーザー販売 (BtoC) |
| 利益率 | 高い傾向 (高単価・長期契約による安定収益) | 高い (小売価格での販売) |
| 取引量 | 大規模 (長期契約や継続的な取引が中心) | 少量 (一台ずつ・個人消費が中心) |
| 手間・工数 | 多い場合がある (契約獲得までのプロセスが複雑) | 多い (個別の問い合わせ対応・価格交渉) |
| 在庫リスク | 低い (受注生産やバックオーダー型が多い) | 高い (売れ残りの可能性が常にある) |
| 代金回収リスク | 中程度 (決済サイトが長いケースがある) | 高い (送金トラブルや未払い等) |
| 集客方法 | ネットワーク重視 既存顧客・紹介・Web広告・SNS | プラットフォーム重視 ポータルサイト・SNS・Web広告 |
この表を見るときのポイントは「利益率」だけで判断しないことです。
BtoCは確かに1台あたりの利益は大きいですが、成約までにかかる時間・手間・リスクをトータルで見ると、BtoBの安定した回転のほうが月次の手取りが多くなるケースも少なくありません。
あなたの事業スタイルに合うのはどっち?おすすめの販売先の選び方
業者向け販売とエンドユーザー向け販売、それぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらが一方的に優れているというわけではありません。
自社の資金力、人員、リスク許容度、そしてどのような事業を目指すのかというビジョンに基づいて、最適な販売スタイルを選択することが成功への鍵となります。
業者向け販売とエンドユーザー向け販売のどちらが向いているかは、事業の規模や目指す方向性によって変わります。ここでは、どんな考え方で販売先を選べばよいか解説します。
効率と安定性を重視するなら「業者向け販売」がおすすめ
少ない人員で効率的に事業を運営し、安定した売上基盤を築きたい場合には、業者向け販売が適しています。
一度にまとまった台数を販売でき、個別の顧客対応の手間が少ないため、取引プロセスを定型化しやすいのが特徴です。
継続的な取引に繋がれば、売上の予測も立てやすくなり、堅実な事業拡大を目指せます。
特に、事務処理能力や業者との関係構築に強みがある場合に推奨されます。
販売体制を整えながら経験を積みたい段階では、個別対応の負担が比較的少ない点が大きなメリットといえるでしょう。
海外バイヤーとの関係を深めるうえでは、「どの国の業者と取引するか」も重要です。
たとえばアフリカ(ケニア・タンザニア)やパキスタン向けバイヤーは継続発注率が高い傾向があり、中東(UAE・ドバイ)は高単価車種の業者売りに強みがあります。
狙う市場によって仕入れ車種や利益構造も変わるため、国別の需要感を事前に把握しておくことが大切です。
一台あたりの利益を最大化したいなら「エンドユーザー向け販売」がおすすめ
販売台数が限定的でも、一台あたりの利益率を重視する事業者にとって、エンドユーザー向けの直接販売は魅力的な選択肢となり得ます。
車両の価値を適切に伝え、顧客と丁寧なコミュニケーションを重ねることで、適正な価格での販売に繋がり、長期的な顧客関係の構築にも寄与する可能性があります。
この販売モデルは、マーケティング能力に長け、個別の顧客対応に時間と労力を投入できる事業者におすすめです。
ただし、利益率の高さだけで判断すると、実務負担とのギャップに苦しむこともあります。
十分な対応力や情報発信力がある場合にこそ、BtoCの強みを活かしやすいと考えると現実的です。
BtoCで成果を出している事業者の多くは、「狙う車種を絞って専門性を高める」戦略をとっています。
たとえば「ランドクルーザー専門」「ハイエース専門」のように特化することで、問い合わせ品質が上がり、価格交渉の主導権を握りやすくなります。
何でも扱う汎用型より、得意ジャンルを持つ専門型のほうが、BtoCでは結果が出やすい傾向があります。
初心者や小規模で始めるならバックオーダー型の「業者向け販売」から
中古車輸出ビジネスにこれから参入する場合や、少ない資金で始めたい場合は、在庫リスクを抑えられる「バックオーダー型」の業者向け販売からスタートするのが堅実です。
この方式は、海外の業者から注文を受けてから車両を仕入れるため、売れ残りの心配がありません。
まずはこのモデルで経験と実績を積み、事業の基盤を固めてからエンドユーザー向け販売へと展開していくのが安全な進め方です。
最初からすべてを広げるよりも、まずはリスクを抑えながら販売経験を積める形から始めたほうが、結果的に長く続けやすくなります。
事業の土台ができてから販路を広げる考え方は、無理のない成長戦略として検討しやすい方法です。
UCARWORLDへの掲載は、BtoBでもBtoCでも両方の問い合わせを受け取れる仕組みになっています。
最初はバックオーダー型で始めながら、同時に個人バイヤーからの問い合わせが来た場合は丁寧に対応していく、という二刀流のスタートアップが実際には多く見られます。
茶谷'S POINT
BtoBもBtoCもそれぞれメリデメがあり、どちらを選ぶというよりは、お客様を選ばずにまずはどちらもやってみるというのが個人的にはおすすめです。
私自身、1,000社以上の輸出支援を経験してきた中で、「どちらかに絞った方がいい」という結論になったケースはほとんどありません。体制が整っていない初期段階では、まずBtoBで月5〜10台の安定した流れをつくり、その後BtoCの問い合わせを並行して受けていく進め方が最も失敗が少ないと感じています。

中古車輸出の販売先に関するよくある質問
販売先を比較すると、実際の運営や集客、利益の考え方について細かな疑問も出てきます。ここでは、よくある質問をもとに気になりやすいポイントを中心に紹介します。
海外のエンドユーザー(個人顧客)はどのようにして見つけるのですか?
海外向けの中古車ポータルサイトへの掲載が主な集客方法です。
BEFORWARDやTCVなどの有名サイトを活用すれば、世界中の潜在顧客にアプローチできます。
また、自社WebサイトやSNSで情報発信を行い、直接顧客を見つける方法も有効です。
ただし、掲載先を増やせば自然に売れるというわけではありません。
写真や車両情報の見せ方、問い合わせへの初動の早さによっても結果が変わりやすいため、集客と運用はセットで考える必要があります。
UCARWORLDのようなSEO集客型プラットフォームを活用することで、「今まさに中古車を探している海外バイヤー」にピンポイントでリーチできる点が大きなメリットです。
掲載情報の品質(写真・状態コメント・価格)を整えることで、問い合わせ率は大きく変わります。
業者向け販売の場合、利益はどのくらい見込めますか?
一台あたり数万円から十数万円程度が目安ですが、車種や為替で大きく変動します。
薄利多売が基本で、多くの台数を販売して全体の利益を確保するビジネスモデルです。
そのため、利益率よりも取引量を重視する戦略が求められます。
BtoBでは「1台でどれだけ利益を取るか」よりも、「安定して何台動かせるか」という視点で見るほうが、実態に合った判断をしやすくなります。
為替の影響も大きく、円安局面ではバイヤー側の購買意欲が高まるため、同じ車両でも売値が上がりやすくなります。
逆に円高が進むと利益が圧縮されるため、相場観を持ちながら仕入れ価格と販売価格のバランスを常に見直す習慣が大切です。
詳細な利益シミュレーションは「中古車輸出の利益率は?1台あたりの粗利と儲かるビジネスモデルを解説」もあわせてご参照ください。
英語が話せなくても海外のエンドユーザーに販売することは可能ですか?
可能です。
高精度な翻訳ツールを使えば、メールやチャットでの商談は十分に成り立ちます。
問い合わせ用の定型文を用意すると、よりスムーズに対応できます。
一方で、翻訳ツールが使えることと、商談やクレーム対応を円滑に進められることは別です。
特に細かな条件確認が必要な場面では、言葉の正確さに加えて、誤解が起きにくい説明の仕方を意識することが重要になります。
英語が苦手でも、定型の返信テンプレートをあらかじめ英語・アラビア語・スワヒリ語などターゲット国に合わせて用意しておくことで、対応の速さと品質を同時に高められます。
「英語ができないから無理」と思い込んでいる方でも、テンプレートとツールの組み合わせで十分に対応できているケースが多いです。
まとめ:自社の強みを活かせる販売先を選び中古車輸出を成功させよう
中古車輸出ビジネスの販売先は、「業者向け(BtoB)」と「エンドユーザー向け(BtoC)」に大別されます。
BtoBは取引が安定的で手間が少ない反面、利益率は低くなる傾向にあります。一方、BtoCは高い利益率を狙えるものの、個別の対応工数や在庫、代金未回収といったリスクが伴います。
自社の資金力や人員、リスク許容度などの強みと弱みを分析し、事業戦略に合致した販売先を選択することが、ビジネスを成功させる上で不可欠です。
実際には、利益率の高さよりも、今の体制で無理なく回せる販売方法かどうかが継続のしやすさを左右します。まずは自社が対応しやすい売り方から始め、経験に応じて販路を広げていく考え方も現実的です。
無理なく続けられる販売方法を選ぶことが、結果として安定した事業運営と販路拡大につながっていくでしょう。
なお、中古車輸出ビジネスで実際に起きたトラブルや失敗事例については「中古車輸出で実際にあった失敗事例|致命的トラブルを回避」でも詳しく紹介しています。
BtoBでもBtoCでも共通して注意すべきポイントを事前に把握しておくことで、リスクを大幅に減らすことができます。
また、JETROの「輸出手続きガイド」では、中古車を含む輸出手続きの基礎情報が整理されており、初めて輸出ビジネスに取り組む方の参考になります。
UCARWORLDが選ばれる理由
UCARWORLDは、「BtoBで安定させたい」「BtoCで利益を最大化したい」どちらのニーズにも対応できる、日本発のグローバル中古車マーケットプレイスです。
代表の茶谷信明は、トレードカービュー(現TCV)の立ち上げに関与し、楽天での越境EC推進、そして自ら中古車輸出会社「カーペイディーエム」を創業・豊田通商グループへM&Aした実績を持ちます。
これまで1,000社以上の輸出支援を手がけてきた現場実務者が設計したプラットフォームだからこそ、「現場で本当に使えるかどうか」を最優先に機能が設計されています。
主な特徴として、世界100か国以上の海外バイヤーに直接リーチできる点、SEO・Web集客に強く掲載するだけで問い合わせが来やすい環境が整っている点、乗用車だけでなく商用車・トラック・建機にも対応している点が挙げられます。
「海外販売を始めたいが何から手をつければいいかわからない」「長期在庫が増えて困っている」「もっと多くの海外バイヤーにリーチしたい」、そんな課題をお持ちの販売店様に、特に選ばれています。
BtoBの安定した流れを作りながら、BtoCの高利益案件も取りこぼさない。
その両立を実現するために、UCARWORLDは日々プラットフォームを進化させています。
・海外販売を検討中の方はお気軽にご相談ください。
・掲載希望の販売店様はお問い合わせください。
・在庫車両の輸出可能性診断も承っています。

経歴
- カービューにて中古車輸出プラットフォーム「Tradecarview(現TCV)」を立ち上げ
- 中古車輸出未経験企業を含め、1,000社以上の輸出支援を実施
- 楽天グループにて海外EC展開・越境販売を推進
- 中古車輸出企業「カーペイディーエム」を創業し、豊田通商へ事業売却(M&A)
- 中古車輸出プラットフォームの立ち上げ・海外展開・M&A実績を持つ。
- これまで1,000社以上の中古車輸出を支援。