中古車輸出ビジネスに興味はあるものの、何から準備すればよいのか分からず、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
古物商許可や開業手続き、仕入れ先の確保、海外バイヤーとのやり取りなど、個人で始める場合でも事前に押さえておきたいポイントは少なくありません。


UCARWORLDは、日本の中古車を海外へ販売するプラットフォームを運営しており、海外向け販売の流れや掲載実務、販路づくりに日々触れています。

本記事では、その知見も踏まえながら、中古車輸出を個人で始める際に必要な準備、開業時の手続き、初期費用の目安、仕入れから輸出までの基本的な流れをわかりやすく解説します。

特に最近では、サラリーマンの副業として中古車輸出を始める方が増えており、そんな方でも始められるように分かりやすく記載しますので、是非ご覧ください。

個人で中古車輸出を始める前に知っておきたい3つの現実

ここでは、個人で中古車輸出を始める前に知っておきたい3つの主な理由について説明します。

日本の中古車は海外で需要がある
個人でも始められるが、手続きと販路の理解は欠かせない
仕入れより先に“売り先”の考え方が重要になる

日本の中古車は海外で需要がある

日本製の自動車は、耐久性の高さや故障の少なさから、海外市場で非常に高い評価を受けています。
特に新興国においては、公共交通機関の未発達や経済成長に伴うモビリティ需要の急増により、良質な日本車を輸入したいというニーズが絶えません。ファミリー向けの車種だと、特に壊れにくいと評判のトヨタ車は圧倒的な人気を誇ります。

日本国内では5年で乗り換えは一般的で、例えば10年以上経過しような年式が古く、10万キロ以上など走行距離の高い車両であっても、海外では十分な実用性があると見なされ、高値で取引されるケースが多々あります。皆さんも、車買い替えの際に、ディーラーに「これは値がつきませんけど、無料で引き取ります」というようなことを言われたことがあるのではないでしょうか?とんでもない!海外では、まだまだ使える車だということも多いのです。
また、車検制度によって車両状態が良好に保たれている点も、世界中のバイヤーから強い信頼を得ている理由の一つと言えます。

個人でも始められるが、手続きと販路の理解は欠かせない

中古車輸出は、法人でなければ始められない事業ではなく、個人事業として検討することも可能です。
ただし、実際に進めるには古物商許可の取得や開業に関する届出、輸出時の書類対応など、事前に押さえておきたい手続きがあります。

また、事業の進め方によっては小規模からスタートすることもできますが、仕入れや輸送、各種手数料などにかかる費用を見込んだうえで、無理のない資金計画を立てることが重要です。
特に、在庫を持つかどうか、どの販路を活用するかによって、必要な資金や運用負担は変わってきます。

さらに、個人で始める場合は、仕入れ先を確保することだけでなく、どこで販売するのか、どのように海外バイヤーとつながるのかといった販路の考え方も欠かせません。
手続きや仕入れだけでなく、販売先の確保まで含めて全体像を理解しておくことが、継続的な事業運営につながります。

仕入れより先に“売り先”の考え方が重要になる

かつては海外との取引に現地での人脈や大掛かりな販売網が必要でしたが、現在ではオンラインプラットフォームを通じて誰でも手軽にバイヤーへアプローチできます。
多言語対応の越境ECサイトや中古車輸出専用のポータルサイトに車両情報を掲載するだけで、世界中の顧客から購入のオファーを受けられます。

翻訳ツールやチャットアプリの進化により、細かな交渉や連絡もスムーズに行える環境が整備されています。
個人事業主であっても、パソコン一台でグローバルな市場に直接アクセスできる時代になっています。

売り先にお悩みの方は、海外の中古車バイヤーへの販売が可能で、代表自身がこれまでに世界100か国以上へ中古車輸出を行ってきた実績を持つ「UCARWORLD」へ、ぜひお気軽にご相談ください。

中古車輸出の開業準備!4つのステップで完全ガイド

事業を立ち上げる際には、適切な法的手続きと事前準備を漏れなく行う必要があります。

中古車輸出の開業準備について、以下4つのステップでご紹介します。

ステップ1:まずは警察署へ!中古車仕入れに必要な古物商許可を取得する

事業として中古車を買い取るには、管轄の警察署で古物商許可を取得することが法律で義務付けられています。
この許可がないとオートオークションへの参加や販売店からの仕入れができず、無許可営業は厳しく罰せられます。

申請には以下の書類が必要になり、申請手数料として19,000円がかかります。

個人許可申請の場合

  • 略歴書(本人と営業所の管理者のものが必要)
    根拠 古物営業法施行規則第1条の3第3項第1号イ
  • 本籍(外国人の方は国籍等)が記載された住民票の写し(本人と営業所の管理者のものが必要)
    根拠 古物営業法施行規則第1条の3第3項第1号イ
  • 誓約書(本人と営業所の管理者のものが必要)
    根拠 古物営業法施行規則第1条の3第3項第1号ロ、第3号ハ
  • 身分証明書(本人と営業所の管理者のものが必要)
    根拠 古物営業法施行規則第1条の3第3項第1号ハ
  • URLの使用権限があることを疎明する資料(該当する営業形態のみ必要)
    根拠 古物営業法施行規則第1条の3第3項第5号

    警視庁「古物商許可申請」より

書類の提出から許可証が交付されるまでには、おおむね40日程度の審査期間を要するため、事業計画を立てる際はあらかじめ日数を計算に入れて早めに手続きを進めましょう。以前に私が担当した加盟店様は。何度も警察署に足を運び、2か月ほどかかった業者様もありましたので注意が必要です。

ステップ2:税務署に提出する開業届と青色申告承認申請書

個人事業として中古車輸出を始める場合は、税務署へ開業届と青色申告承認申請書の届け出を行いましょう。

開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)の提出期限は、事業の開始等の事実があった日の属する年分の確定申告期限までです。たとえば、2026年4月に開業した場合も、2026年12月に開業した場合も、提出期限はどちらも2027年3月15日となります。

あわせて検討したいのが、青色申告承認申請書の提出です。
青色申告の承認を受けると、要件を満たした場合に最高65万円の青色申告特別控除などの特典を受けられます。提出期限は、原則として青色申告をしようとする年の3月15日までで、その年の1月16日以後に新たに事業を開始した場合は、事業開始日から2か月以内です。

たとえば、2026年4月10日に開業した場合、開業届の提出期限は2027年3月15日です。
一方、青色申告承認申請書は2026年6月10日までに提出する必要があります。
また、2026年1月10日に開業した場合は、青色申告承認申請書の期限は2026年3月15日です。

加えて、輸出取引は消費税の取扱いも関係するため、日々の売上や仕入れ、経費を正確に記帳しておくことが大切です。

消費税の申告や還付の可否は、課税事業者かどうか、インボイス登録の有無、取引内容などによって変わるため、輸出ビジネスだから必ず還付を受けられると考えるのではなく、制度を確認したうえで準備を進める必要があります。

ステップ3:税関手続きに必須!輸出入者符号を取得する方法

仕入れた中古車を輸出する際、税関への申告手続きをスムーズに進めたいなら輸出入者符号(JASTPROコード)を取得することをおすすめします。

このコードは日本輸出入者標準コードセンターに申請して取得するもので、貿易取引を円滑に進めるための共通の識別番号です。

JASTPROコードがない場合でも、法人番号や税関輸出入者コードを利用して輸出申告を進められる場合がありますが、JASTPROコードを取得しておくと、通関手続きをよりスムーズに進めやすくなります。
個人事業主でも申請可能であり、オンライン手続きを利用すれば比較的短期間で発番されます。

JASTPROコードについて

・1法人または1個人に対して、1コードのみの発給です。

・新規登録手数料は 7,700円(税込)、有効期間は3年間です。

・有効期間後も継続してご利用いただく場合は、3年に1度の更新手続きと手数料 4,400円(税込)が必要となります。 

一般財団法人 JASTPRO(ジャストプロ)「日本輸出入者標準コード(JASTPROコード)」より


この登録を完了させることで、通関業者への依頼もスムーズになり、税関でのトラブルを防ぐ効果が期待できます。

ステップ4:最低いくら必要?初期費用と運転資金のリアルな内訳

開業時に必要な資金は、車両を在庫として持つか、オークション代行を使うか、どの国へ輸出するかによって大きく変わります。

中古車輸出を始めるにあたって想定しておきたい主な費用項目と、おおよその相場観を以下の表に整理しました。

費用項目目安補足
古物商許可申請19,000円中古車輸出ビジネスを始めるにあたり必須です。 (警視庁ホームページ)
JASTPROコード新規登録7,700円必ずしも全員に必須とは限りませんが、取得しておくと通関実務を進めやすくなります。 (日本貿易関係手続簡易化協会)
オークション代行手数料30,000~50,000円程度代行業者を使う場合の一例です。別途、入札料や落札料がかかることがあります。
入札料1,000~10,000円程度代行業者経由の目安です。
落札料50,000円程度代行業者や会場条件によって異なります。
国内陸送費10,000~30,000円程度オークション会場から保管場所、または港までの距離で変わります。
通関費用18,000円~車両サイズや依頼先によって変動します。
海上輸送費用(RORO船の一例)50,000円~300,000円以上車両サイズや輸出国によって変動します。
BL発行料・サレンダー費用各5,500円~船会社・依頼先で変わります。
放射能検査・下回り洗浄2,200円~、8,800円輸出先や港の要件で必要になることがあります。
車両仕入れ代金車両により大きく変動ここが最も大きな費用差になります。年式・車種・状態で大きく変わります。

開業時に必要な資金は一律ではありませんが、許可取得などの固定費に加え、車両代・陸送費・通関費用・海上運賃まで含めて考えることが大切です。どこの国をターゲットにするかによっても費用は変わってきますが、比較的安価で始められるマーケットとしてはアフリカが挙げられます。

特に個人で始める場合は、仕入れや輸送にかかる立替資金まで見込んで、無理のない資金計画を立てておきましょう。

【完全マニュアル】中古車を仕入れてから輸出するまでの全手順

各種の申請や手続きを終えた後、実際に車両を調達して海外の顧客へ引き渡すまでの実務フローの手順を紹介します。

  1. 仕入れ先の確保!オートオークションに参加する方法を解説
  2. 海外バイヤーはどこで探す?おすすめのプラットフォーム活用術
  3. 国内での手続き!輸出抹消仮登録を運輸支局で行う
  4. 船積みと通関はどうする?乙仲業者(フォワーダー)への依頼手順

①仕入れ先の確保!オートオークションに参加する方法を解説

中古車輸出で安定して車を仕入れたい場合、オートオークションは代表的な方法の一つです。全国に展開しているUSSやTAA、JUなどの業者向け中古車オークションでは多くの車両が出品されており、条件に合う車を探しやすい一方、参加には一定の条件があります。たとえばUSSでは、古物商許可取得後1年以上、常設の事務所や展示場、連帯保証人または保証制度の利用、保証金の預託などが求められます。

参加の流れ

  1. 参加したいオークション会場の入会条件を確認する
  2. 資料請求や申込みを行う
  3. 古物商許可証の写しなど必要書類を提出する
  4. 会場ごとの審査を受ける
  5. 会員登録後、出品車両を確認して入札する

開業直後などで直接参加が難しい場合は、会員資格を持つ代行業者を通じて入札する方法もあります。まずは、オートオークションが業者向けの会員制仕入れ市場であると理解しておくと、全体像をつかみやすいでしょう。

②海外バイヤーはどこで探す?おすすめのプラットフォーム活用術

海外バイヤーを一から探すのは、個人や小規模事業者にとって簡単ではありません。
現地のニーズを調べたり、継続的にやり取りできる相手を見つけたりするには、想像以上に手間がかかります。

そのため、海外向けに中古車を掲載できるプラットフォームを活用し、既存の販路につなげる方法がおすすめです。
あらかじめ海外の買い手に見てもらえる場があることで、自力で売り先を探す負担を抑えながら、販売の機会を広げやすくなります。

中古車輸出では、仕入れ先を確保することだけでなく、どこで販売するかを先に考えておくことも大切です。
掲載先が決まっていれば、仕入れから販売までの流れをイメージしやすくなり、無理のない形で事業を進めやすくなります。

また、掲載時には写真だけでなく、傷や修復歴、車両状態などの情報もできるだけ正確に伝えることが重要です。
海外バイヤーは実車をすぐに確認できないため、情報が丁寧に整理されているほど安心感につながり、問い合わせや商談にもつながりやすくなります。

UCARWORLDでは、日本の中古車を海外市場に向けて掲載できる環境を用意しています。
海外バイヤーを一から探すのが難しい場合でも、掲載先を確保しておくことで、販売の出口を意識しながら事業を進めやすくなります。

海外販路を広げたい方はUCARWORLDをご活用ください

③国内での手続き!輸出抹消仮登録を運輸支局で行う

中古車を海外へ送る前には、ナンバープレートが付いたままの状態では輸出できないため、管轄の運輸支局に出向いて輸出抹消仮登録の手続きを行う必要があります。

手続きの流れ

  1. 運輸支局で申請する
  2. 車検証や印鑑証明書などの必要書類を提出する
  3. 内容に応じて、輸出抹消仮登録証明書または輸出予定届出証明書の交付を受ける
  4. 交付された書類を通関時に使う

必要書類は車の状態や申請内容によって変わりますが、車検証、印鑑証明書、所有者の印鑑、ナンバープレートなどが必要になるケースがあります。
また、名義変更など別の登録手続きが関係する場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

交付された証明書は、輸出時に使う大事な書類です。
あとで慌てないよう、受け取ったら紛失しないように保管しておきましょう。

もちろんこれらを代行している業者や乙仲業者(フォワーダー)と取引をするのも一手です。

④船積みと通関はどうする?乙仲業者(フォワーダー)への依頼手順

車両の準備ができたら、次は船積みと通関の手配に進みます。
実務では、自分で船会社や税関対応を一つずつ進めるのではなく、海上輸送や通関の手配をまとめて相談できる業者に依頼することをおすすめします。

乙仲業者(フォワーダー)への依頼の流れ

  1. 輸送や通関を依頼する業者に相談する
  2. 輸出抹消仮登録証明書または輸出予定届出証明書、インボイスなどの必要情報を渡す
  3. 船の手配と搬入先の案内を受ける
  4. 車両を港近くの保税地域へ搬入する
  5. 税関の確認を受け、輸出許可後に船積みする

港での細かな作業内容は依頼先や仕向地によって異なるため、最初は業者に確認しながら慎重に進めるようにしましょう。私が担当した例では、RORO船の手配をして明日出発というときに、国によって必要な検査が受けられていなかったなんていう事例も実際にありました。

個人事業主が賢く稼ぐ!中古車輸出の収益モデルとリスク対策

中古車輸出ビジネスで安定した収益を上げるには、利益構造の理解と不測の事態に備えるリスク管理が必要です。

ここでは、以下の内容を解説します。

利益の柱!消費税とリサイクル預託金の還付を理解する

中古車を輸出する場合は、消費税の申告とリサイクル預託金の取戻しも確認しておきましょう。
どちらも「お金が戻る可能性がある」という点では似ていますが、制度も手続先も異なります。輸出取引は消費税の輸出免税に当たり、課税事業者であれば申告の結果として還付になることがあります。一方、リサイクル預託金はJARCへの申請で取戻しを行います。

消費税リサイクル預託金
何のお金か仕入れや経費に含まれる消費税車に預けられているリサイクル料金
どこに申告・申請するか税務署JARC(自動車リサイクル促進センター)
戻る条件課税事業者で、申告の結果として還付になる場合輸出した車について所定の手続を行った場合
必要な考え方輸出免税の適用と帳簿・証憑の保存輸出した事実に基づく取戻し申請
注意点輸出だからといって必ず還付されるわけではない申請期限は輸出した日から2年以内

輸出ビジネス特有の強みとして、消費税の還付制度があります。国内で車両を仕入れる際に支払った消費税は、海外への販売が免税取引に該当するため、税務署に申告して還付を受けられます。

消費税について

輸出取引は、国税庁でいう輸出免税に当たります。
そのため、課税事業者であれば、仕入れや経費に含まれる消費税との関係で、申告の結果として還付になることがあります。
ただし、輸出だから必ず戻るわけではありません。

確認しておきたいポイント

  • 課税事業者であること
  • 輸出取引であることを証明できること
  • 輸出許可書などの書類を保存していること
  • 帳簿や証憑を整理して申告すること

国税庁は、輸出免税の適用を受けるには、輸出許可書や税関長の証明書などを区分に応じて整理し、7年間保存する必要があると案内しています。

リサイクル預託金について

リサイクル預託金は、消費税とは別の制度です。
リサイクル料金が預託された車を海外に持ち出した場合は、所有者が所定の手続きを行うことで取戻しができます。

確認しておきたいポイント

  • 輸出した車が対象であること
  • 所有者として申請すること
  • 申請期限は輸出した日から2年以内であること
  • JARCの手続きに沿って申請すること

JARCでは、輸出した日から2年間が取戻し手続きの期限と案内しています。

手数料の目安

リサイクル預託金の取戻しには、申請方法によって手数料がかかります。

申請方法手数料
パソコン申請210円+消費税/台
一般申請464円+消費税/台

取戻しには期限があるため、輸出後に慌てないよう、必要書類や申請時期を事前に整理しておくとよいでしょう。

代金未払いを防ぐ!安全な決済方法を選ぶポイント

海外の相手と中古車を取引する場合は、「いつ・どの方法で代金を回収するか」 を先に決めておくことが大切です。
JETROでも、輸出取引では相手先の信用リスクを踏まえ、代金回収が確実に行えるように考える必要があると案内しています。

決済方法特徴売り手側の見方
全額前払い出荷前に代金を全額受け取る方法回収リスクを抑えやすい
一部前払い代金の一部を先に受け取り、残額を別条件で支払ってもらう方法買い手の負担を抑えつつ、一定のリスクを下げやすい
信用状取引銀行を介して条件に沿って代金回収を行う方法回収の確実性を高めやすい
エスクロー決済第三者が代金を預かり、条件達成後に送金する方法初回取引や小口取引で使われることがある
後払い商品発送後に代金を受け取る方法回収リスクが高くなりやすい

初回取引や相手先の信用情報が少ない段階では、できるだけ前払いに近い条件を選ぶほうが安心です。相手との関係性や取引金額に応じて、一部前払いや信用状取引、必要に応じてエスクロー決済も含めて検討するとよいでしょう。

国によっては、全額後払いは普通なんていう国もあります。ターゲットとする国を選ぶ際は、これらを含めて慎重に選びましょう。

為替変動リスクに備えるための具体的な対策とは

中古車輸出では、売上を米ドル、欧州ユーロなどの外貨で受け取ることも多く、入金までの間の為替変動が利益に影響します。
たとえば、契約時より円高が進むと、受け取った外貨を円に換えたときの金額が少なくなり、想定より利益が減ることがあります。

対策としては、次のような方法があります。

  • 為替予約を使う
    あらかじめ為替レートを決めておくことで、採算を見通しやすくなります。
  • 価格設定に余裕を持たせる
    為替の振れ幅を見込んで利益を計算しておきます。
  • 入金サイトを長くしすぎない
    契約から入金までの期間が長いほど、為替変動の影響を受けやすくなります。

外貨建ての取引そのものを避けるのが難しい場合は、為替予約や余裕のある価格設定を組み合わせて、利益が大きくぶれにくい形を考えておくと安心です。銀行と事前に手数料の交渉をしておくことも大切です。

中古車輸出ビジネスに関するよくある質問

中古車輸出ビジネスに興味を持つ方が抱きやすい疑問点をピックアップして解説します。
個人事業主として事業をスムーズに開始できるよう、事前の不安や実務に関する不明点を解消しておくための役立つ情報をお届けするセクションです。
それぞれの疑問について簡潔にポイントをまとめています。

英語力は必須ですか?海外バイヤーとのやり取りはどうすればいい?

結論からいうと、高度な英語力がなくても始めること自体は可能です。
ただし、まったく何も準備しなくてよいわけではなく、車両情報を正確に伝えることや、問い合わせにきちんと対応することは大切です。JETROも、越境ECでは自動翻訳だけでなく、より正確に伝えるための翻訳や英語でのカスタマーサポートが重要だと案内しています。

UCARWORLDの立場から見ると、最初から完璧な英語を目指すよりも、まずは

  • 掲載する車両情報を分かりやすく整理する
  • 問い合わせに対して、価格や納期などをスムーズに案内できるようにする
  • 必要に応じて翻訳ツールを使う

特に中古車輸出では、会話のうまさよりも、写真・車両状態・条件を誤解なく伝えることのほうが重要になりやすいです。

最初の一台を輸出するまで、おおよそどのくらいの期間が必要?

初めてなら、2〜3か月くらいを見ておくと安心です。
古物商許可は、警察の案内でも申請からおおむね40日程度とされていて、そのあとに仕入れ、掲載準備、船積みや通関の手配が続きます。

実際には、

  • 古物商許可を取る
  • 仕入れ先を決める
  • 掲載先を用意する
  • 船積みや通関を手配する

といった準備があるので、最初は思ったより時間がかかります。
「すぐ仕入れて、すぐ輸出できる」と考えるより、最初の1台は少し余裕を持って進めることをおすすめします。

海外で高く売れる人気車種や年式の傾向はありますか?

あります。
ただし、一律に「この車種なら必ず高く売れる」とは言い切れず、国や地域によって傾向がかなり違います。 ケニアではTOYOTA Probox Van、Toyota Corolla Fielder、Toyota Succeed Vanなど実用車寄りのモデルが並ぶ一方、タンザニアではToyota Harrier、RAV4、Alphard、Land Cruiser PradoなどSUVやミニバン系が目立ちます。南アフリカでもHiace Van、Noah、Foresterなどが売れ筋として出ています。

  • SUV:悪路や実用性を重視する地域で見られやすい。
  • ミニバン:多人数で使いやすい車として需要がある。時には村のバスとして使われます。
  • バン・商用車:仕事用・配送用として選ばれやすい。
  • トヨタ車:流通量や部品面から検討されやすいケースが多い。

ただし、年式だけで判断するのは危険です。
「10年落ち以上でも必ず高値」と言い切るより、仕向地の需要、現地の規制、走行距離、車種、状態をあわせて見るほうが無難です。また、色が白でないと売れないなんてこともあるので、国によっての好みをお客様などから聞いておくとよいでしょう。

まとめ:中古車輸出ビジネスで成功への一歩を踏み出そう

本記事では、中古車輸出ビジネスを個人で立ち上げる際の具体的な手続きや手順、費用の内訳について説明しました。

  • 古物商許可や開業届など、始める前に必要な手続きを先に整理しておく
  • 仕入れ先だけでなく、掲載先や売り先まで含めて販路を考えておく
  • 船積み・通関・必要書類の流れを把握し、輸出実務を見通しておく
  • 消費税、リサイクル預託金、決済条件、為替変動など、お金まわりの管理を後回しにしない
  • 最初から規模を広げすぎず、まずは1台目を通して全体の流れをつかむ

中古車輸出ビジネスは、事前に流れを整理しておけば、個人でも一歩ずつ進めていける分野です。まずは無理のない形で準備を進めながら、自分に合った販路や進め方を見つけていきましょう。